森田望智、27年度前期朝ドラ「巡るスワン」主演に 脚本はバカリズム
2025年11月21日 16:36

2027 年度前期連続テレビ小説「巡(まわ)るスワン」の記者会見が11月21日、都内で行われ、森田望智が主演を務めることが発表された。脚本は「架空OL日記」「ブラッシュアップライフ」などを手掛けたお笑い芸人のバカリズムが執筆する。
(C)NHK主人公は、刑事に憧れ警察官になった女性警察官。しかし、配属されたのは生活安全課だった。「事件が起こらないこと」が使命とされる部署で、防犯のため自作の演劇を披露したり、市民からの相談に乗ったり、「あれ、思っていたのとなんか違う」と、地味な仕事に不満を感じる日々。何かを成し遂げた人でもなく、夢にがむしゃらに突き進む訳でもない。仕事はちゃんとするけど、休日には友人と愚痴をこぼす、どこにでもある日常を過ごす主人公が、“何も起こらない日常を守る” という道を見つけるまでのヒューマンコメディー。
(C)NHK主演を務める森田は、2019年、Netflix「全裸監督」で一躍脚光を浴び、連続テレビ小説「おかえりモネ」、ドラマ「妻、小学生になる。」「バイバイ、マイフレンド」、映画「さがす」など数々のドラマや映画に出演。近年、連続テレビ小説「虎に翼」では主人公の女学校の同級生で後に義姉となる米谷花江、Netflix「シティーハンター」ではヒロイン・槇村香、夜ドラ「いつか、無重力の宙で」では主人公の親友・日比野ひかりを演じた。
(C)NHKバカリズムは「正直まだ書き始めていないので、どうなるか分からないですけれども、締め切り厳守で頑張っていきたいと思います」、森田は「朝ドラという大きな歴史の中のバトンの1つをお預かりさせていただくことをすごく光栄に思っております」と意気込みを語っている。
(C)NHKコメント全文、あらすじは以下の通り。
今回は警察署が舞台なのですが、よくドラマの題材にされている刑事課などではなくて、生活安全課という部署です。
生活安全課というのは、いままでほとんどドラマの題材になったことがないらしく、なぜかと聞くと警察 署の中で唯一、事件を未然に防ぐ部署なのでドラマになるような事件が起こりづらい、起こらないことが 成果だからということで、僕はそこに魅力を感じて、生活安全課を舞台にドラマを書かせていただくことに なりました。
正直まだ書き始めていないので、どうなるか分からないですけれども、締め切り厳守で頑張っていきた いと思います。よろしくお願いいたします。
朝ドラという大きな歴史の中のバトンの1つをお預かりさせていただくことをすごく光栄に思っております。 主演を務めることについて、本当にびっくりな気持ちで。最初驚きました。
作品については、日常にすごく溶け込むような朝ドラになるのではないかなと思っています。当たり前の日常を毎日それとなく頑張っていて、すごく共感性のある主人公だな、私に近いかもしれないなと思いました。
朝起きて歯磨きをして朝ドラを見て、服を着て、そういうルーティンがあるなかで、当たり前にあるけれどなくてはならない、そんな朝ドラになればいいなと思っております。精一杯頑張りますのでよろしくお願いいたします。
「あー、おもしろかった」「来週が楽しみだね」
とあるドラマを見たあと、私の家族の口から出てきた言葉です。そう言ったあとそれぞれが家事や宿題に向かう姿は、ドラマを見る前より元気になっているように見えました。そのドラマこそ、バカリズムさん脚本の『ブラッシュアップライフ』でした。いつか連続テレビ小説を制作するときには、朝からそんな言葉が出てくるドラマを作りたいと思い続けてきたので、今回バカリズムさんに脚本を引き受けて頂けて心からうれしく思っています。
主演の森田望智さんは、ドラマや映画で個性の強い役を数多く演じられています。一方で、ご一緒した連続テレビ小説『おかえりモネ』では、どの職場にもいそうな先輩を自然体で魅力的に演じてくださり、改めて役の幅の広さを感じました。森田さんが演じる役はどれも似た印象がありません。そんな森田さんがバカリズムさんの世界でどう演じて頂けるか楽しみでわくわくしています。
「あー、おもしろかった」「明日が楽しみだね」
『巡るスワン』がそう言っていただけるドラマになるよう、キャスト・スタッフみんなで頑張ります。
2027年春を楽しみにお待ちください!
長野県佐和市(※)で生まれ育った主人公は、警察学校を卒業後、交番で経験を積み、現在は故郷の長野県警佐和署生活安全課で警察官として働いている。生活安全課の使命は、市民からの相談対応を通じ、事件を未然に防ぐこと。扱うのは、悪徳商法、不法投棄、行方不明者、少年非行、DVやストーカー、風俗営業の許認可、防犯啓発活動など多岐にわたる。刑事に憧れて警察官となったが、犯人を逮捕したことはなく防犯イベントで犯人役として逮捕されてばかり。新聞もテレビも取り上げない地味な仕事に不満は感じつつも、佐和署生活安全課の個性的な上司や先輩、後輩たちと真面目に業務に取り組んでいる。
休日になると、高校の同級生とカフェや旅行に行ったり、自宅でたこ焼きパーティーを開いたりと普通のOLと変わらない時間を過ごしている。このひとときが大切なストレス発散の時間だ。しかし、友 人の車の助手席に座っていると、パトカーでの癖が出てしまいつい安全確認をしたり、バックの誘導をしそうになったりすることもある。
そんな日々を重ねながら、異動で警察署が変わっても生活安全課の警察官としての経験を積み、やがて地域に信頼される存在となっていく。年月を経て佐和署の生活安全課長となった主人公は、佐和湖に浮かぶ白鳥号を見つめながら思う——「今日も何も起こらなかったな」
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