スタジオNEONの戦慄ホラー「シェルビー・オークス」、物語の冒頭を捉えた本編映像を披露

2025年11月14日 18:00

スタジオNEON最新作となる戦慄ホラー「シェルビー・オークス」の冒頭を捉えた本編映像と、新場面写真が披露された。

本作は、オハイオ州の廃墟と化した町シェルビー・オークスで失踪した妹の行方を追う女性が、1本のビデオテープを手がかりに事件の謎をひも解いていく姿を描いたホラー映画。事件が未解決のまま12年が過ぎたある日、妹のライリーの行方を捜し続けてきた姉ミアのもとに、失踪の瞬間をとらえた1本のビデオテープが届く。映像を手がかりに真相を追うミアは、事件と町の過去にまつわる恐ろしい事実にたどり着く――。

本作で監督デビューを飾ったのは、YouTubeチャンネル登録者数200万人を超えるクリス・スタックマン。米最大手クラウドファンディングサイトKickstarterでホラープロジェクト史上最高額となる139万ドル以上を集めた注目作が、「エクソシスト」シリーズ最新作、「アッシャー家の崩壊」のマイク・フラナガンをエグゼクティブプロデューサーに迎え完成した。

本編映像は、“シェルビー・オークス”での事件を伝えるニュース映像から始まる。人気ホラー実況チャンネル「パラノーマル・パラノイド」のメンバーであるピーター、ローラ、デヴィッド、ライリーの4人が失踪し、1週間が経過しても手がかりはなく、最後の目撃情報は荒れ果て忘れ去られた廃墟の町、“シェルビー・オークス”付近であることが報じられる。

彼らの失踪を巡って「連中の動画はフェイクばかり」「次の配信に備えた演出」といった批判や、「2台あったカメラのうち警察がみつけたのは1台だけ」「これは事件だ」などと様々な憶測が飛び交う。それから12年の歳月が過ぎ、「パラノーマル・パラノイド」のMCライリーの姉ミアが取材に応じ、「12年間妹を探してる」「皆さんにも妹を知ってほしい」と呼びかける。最悪の結末もありえるほど長い年月が過ぎ去ったにもかかわらず、決してライリーを諦めないミアは、闇に閉ざされた真相へと繋がる“何か”を求めてカメラに向かい、声を震わせながら必死に救いを訴えるのだが――。

メガホンを取ったスタックマンは「行方不明になったYouTuberたちの物語として始まったこの企画は、やがて登場人物たちにとってより深く、暗い意味合いをはらんだものへと姿を変えていきました。脚本があまり一般的な構成ではなく、私自身もまだ無名の監督だったため、この作品に興味を持ってもらうことはほとんど不可能に思えました」と、作品の立ち上げについて語った。

その後、何度も資金調達の失敗を重ねたが、思い切ってクラウドファンディングを開始すると、最終的にKickstarterのホラープロジェクト史上最高額を達成した。スタックマンは当時を振り返り、「ファウンド・フッテージ映画や実録犯罪ドキュメンタリーを研究し、その両方から、私自身が心惹かれる要素を取り入れる方法を模索しました。幾度となく資金調達が失敗に終わったのは、『シェルビー・オークス』のような映画には前例となる道筋がなかったからだと思います。“これはこれとこれの融合だ”というような説明ができなかったのです」と語った。

新場面写真は、カメラに向かってライリーのことを語るミアの姿や、ニュース映像に映し出された行方不明者捜索の看板、失踪前のライリーとミアが仲良く肩を組む写真となっている。

「シェルビー・オークス」は、12月12日から全国公開。