スギちゃん、デジタルから“実体化”させるとしたら「熱烈なファン100人」 カズレーザーは「スギちゃんファンを狩るヤツ」
2025年9月29日 21:33

長編映画として世界で初めて本格的にCGを導入したことでも知られるSF映画「トロン」のシリーズ第3作「トロン:アレス」の東京侵食ナイトが9月29日、虎ノ門ヒルズのTOKYO NODE HALLで行われ、カズレーザー(メイプル超合金)とスギちゃんが特別ゲストとして来場した。
1982年の第1作「トロン」、2010年の続編「トロン:レガシー」に続き、シリーズ3作目として公開される本作。これまでの「現実世界の人間がデジタル世界へ足を踏み入れる」構図が逆転し、デジタル世界から現実世界へと現れた超高度AIプログラムのアレスが、現実世界と人類を脅かす存在となるさまが描かれる。

会場となるTOKYO NODE HALLは、世界に向けて発信する都市・東京の情報発信拠点であり、東京の中心部が一望できるアイコニックなスペース。この会場を映画のワンシーンのように、“トロンレッド”に染める、という趣旨で行われた。
シリーズを代表する「ライトサイクル」にちなみ、「バイクが似合うワイルドな方」という紹介とともにやってきたスギちゃん。「そう思われがちだけど、サイドカーで来たぜぇ。サイドカーを押しながらここまできたぜぇ。ワイルドだろぉ」と語っていた。


トロンレッドに染まる会場内で行われたイベント冒頭は、“ナイン・インチ・ネイルズ”が奏でる重厚なデジタル・ビートに乗った、ダンサーたちのパフォーマンスからスタート。そして“デジタル世界の侵食”を表現するパフォーマンスの最後に、まるでデジタル世界から現れた最強AI兵士のような赤い衣装に身を包んだカズレーザーが登場した。
さらにスギちゃんのトレードマークとなる青いGジャン衣装も赤く染まり、「衣装を用意してもらってうれしいぜぇ。前からほしかったぜぇ」とご機嫌な様子。カズレーザーも「意外としっくりきていて。一泊したいくらい」と笑顔を見せた。
長編映画として世界で初めて本格的にCGを導入したことでも知られる本作。トイ・ストーリーを制作したジョン・ラセターが「『トロン』がなければ『トイ・ストーリー』はなかった」と語る伝説的作品だが、スギちゃんも「『トイ・ストーリー』は、うちの子どもも好きですから。『トロン』がなかったら、このスギちゃんもいなかったかもしれない。それくらいの影響力」と力説。

一方のカズレーザーも「あの時代にフルCGに挑戦しようとするというのは夢があるし、その行動力もすごい」と感心した様子で続けると、「結構な人の未来のイメージをつくってしまった気がします。この影響下から抜け出すのはかなり難しいというか。ガジェットのエッジを光らせると未来っぽく見えるというのは『トロン』がけっこう広めたところはありますよね。でもそれをやっちゃうと『トロンっぽく』なっちゃうから、『じゃあわれわれは違う未来を描かなきゃ』というように、ハードルをかなり上げた気がします」と「トロン」が示した影響力に思いを馳せるひと幕も。
そんな近未来の世界を描いた本作にちなみ、「デジタルオブジェクトを実体化させるとしたら?」という質問も。それにはスギちゃんが「今ほしいのは熱烈なスギちゃんファン。100人を実体化したい。今の世界で確認できるのは5、6人しかいないから。貴重なんです」と語り、会場を沸かせると、「イリオモテヤマネコよりも貴重ですね」とカズレーザー。その流れで同じ質問がカズレーザーにぶつけられると「そういうAIによってつくられたスギちゃんファンを狩るヤツをつくりたい」と返して会場は大笑いとなった。


そんなふたりにとってAIとは? 「今はネタを書いたりもできるAIがあるんですけど、しかしAIに携わる方に聞くと、まだスギちゃんのレベルには達してないと。だから安心している」と語るスギちゃんに、「ワイルドさが足りないですよね」と笑うカズレーザー。
一方のカズレーザーは「特にエンタメ界は、AIとどう付き合うかという感じになってますよね。あらゆるものがつくれちゃうから。本当にAIを利用しないとつくれないものもあるし。じゃあどう使っていくのかっていうルール作りも必要。われわれのネタぐらいだったAIで作ってもらうのが一番楽になるとは思うんですけど……まあ最悪、スベったら『これはAIのネタでした』っていう逃げ道もあるし。そうやって付き合っていくしかないですよね」と語ると、「クリエーターも大変だなと思いますよ」としみじみと付け加えた。
「トロン:アレス」は、10月10日に日米同時公開。
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