なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事…心と体の矛盾に揺れるこじらせ男 綾野剛主演「星と月は天の穴」予告&場面写真
2025年9月19日 09:00

日本を代表する脚本家・荒井晴彦の監督最新作で、吉行淳之介の同名小説を綾野剛主演で映画化した「星と月は天の穴」の予告編(https://www.youtube.com/watch?v=-e5cIxfPfGA)、場面写真5点が公開された。
荒井監督の長年の念願だった吉行淳之介による芸術選奨文部大臣受賞作品を映画化。過去の離婚経験から女を愛することを恐れる一方、愛されたい願望をこじらせる40代小説家の日常が、エロティシズムとペーソスを織り交ぜながら綴られている。

小説家の矢添(綾野剛)は、妻に逃げられ結婚に失敗して以来、独身のまま40代を迎えていた。心に空いた穴を埋めるように 娼婦・千枝子(田中麗奈)と時折り体を交え、捨てられた過去を引きずりながらやり過ごしていた。そして彼には恋愛に尻込みするもう一つの理由があった。それは、誰にも知られたくない自身の“秘密”にコンプレックスを抱えているからだ。そんな矢添は、自身が執筆する恋愛小説の主人公に自分自身を投影することで「精神的な愛の可能性」を自問するように探求するのが日課だった。ところがある日、画廊で偶然出会った大学生の瀬川紀子(咲耶)と彼女の粗相をきっかけに奇妙な情事へと至り、矢添の日常と心が揺れ始める。

荒井と「花腐し」(23)でもタッグを組んだ綾野が矢添克二を演じ、過去のトラウマから、女を愛することを恐れながらも求めてしまう、心と体の矛盾に揺れる滑稽で切ないキャラクターを体現する。そして、女子大生の紀子を演じるのは、咲耶。女性を拒む矢添の心に無邪気に足を踏み入れる。矢添のなじみの娼婦・千枝子を演じるのは、荒井作品3作目の出演となる田中麗奈。さらには、柄本佑、岬あかり、MINAMO、 宮下順子らが脇を固める。

予告映像は、綾野演じる小説家・矢添の「結婚していたことがあるんだ」という過去の告白から始まる。「俺、惚れられてるんじゃないのか――」なじみの娼婦・千枝子との逢瀬、「行っちゃおうか、いいとこに」大学生・紀子との出会いからの奇妙な交流、さらには、「精神的な愛の可能性を探る小説を書いてみようと思った」と、小説の主人公に自分自身を投影し書き綴る恋愛模様…「矢添さんは、軀と恋愛してるのよ」。そう紀子に言われるも、愛すること、愛されることを恐れながらも求めてしまう、矢添の“愛をこじらせた”切なくも可笑しい日常が映し出される。
「星と月は天の穴」は、12月19日からテアトル新宿ほかで公開。
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