名優ロバート・レッドフォードさん追悼 マーベル映画「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」で見せた存在感
2025年9月19日 15:00

ハリウッドを代表する名優で、監督として第53回アカデミー監督賞(「普通の人々」)にも輝いたロバート・レッドフォードさんが、米西部・ユタの自宅で亡くなった。89歳だった。この記事では、レッドフォードさんが出演し、アレクサンダー・ピアースを演じたマーベル映画「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」(2014)についてご紹介する。

マーベルコミック原作のヒーローアクション「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」の続編。マーベルヒーローが集結した世界的大ヒット作「アベンジャーズ」から2年後を舞台に描かれる。
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エバンス)は、仲間のブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)や、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)らとともに、国際平和維持組織「S.H.I.E.L.D.(シールド)」の一員として任務の数々にあたっていた。

しかしスティーブは、仲間であるはずのシールドから襲撃され、誰が本当の敵なのか分からないまま逃亡者となる。そんなキャプテン・アメリカを最強の暗殺者、ウィンター・ソルジャーが追いつめるが、その姿は70年前に死んだはずの親友、バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)のものだった。

アレクサンダー・ピアースは、シールドの理事であり、世界安全保障委員会とのパイプ役。旧知の仲であるフューリーをシールドの長官に推薦し、就任させたのも、ピアースだった。「平和とは達成するものではなく、果たすべき責任」という持論に基づき、ノーベル平和賞を辞退したことも。
しかし、実際には、水面下で再興されていた秘密結社「ヒドラ」の中核を担う存在で、邪魔者となったスティーブやフューリーを襲撃し、テロリストの濡れ衣を着せたり、バッキーの洗脳を裏で操ったりと、非道の限りを尽くしていた。

スパイ衛星を駆使し、世界の脅威となる者たちを先制攻撃する“インサイト計画”実行時、その恐るべき正体と計画がスティーブによって暴露され、シールドとヒドラの機密が世界中に公開されると、ナターシャを人質に逃走を図るが、フューリーによって射殺。「ヒドラ万歳」と最期の言葉を残した。
なおピアースは、タイムトラベルが題材になった「アベンジャーズ エンドゲーム」(19)にて、ロキ(トム・ヒドルストン)と空間を操る四次元キューブ“テッセラクト”をめぐる短いシーンに再登場する。

1977年に製作されたディズニー映画「ピートとドラゴン」を、最新の映像技術で新たに実写映画化し、少年とドラゴンの友情を描いた冒険ファンタジー「ピートと秘密の友達」(16)に、レッドフォードさんが出演している。
迷子の少年・ピート(オークス・フェグリー)は、深い森の奥で不思議な生き物と出会い、「名前を付けてあげること」「不思議な力を隠すこと」「絶対に守り抜くこと」という3つの約束を交わす。ピートは、エリオットと名付けたその生き物と森のなかで、楽しい冒険の日々を過ごしていたがある日、人間に見つかってしまい……。
そんなピートを森で見つけるグレース役は、「ジュラシック・ワールド」のブライス・ダラス・ハワード。レッドフォードさんは、グレースの父・ミーチャムを演じ、少年とドラゴンを優しい眼差しで見守った。

レッドフォードさんは、本作が公開された16年頃から、俳優業からの引退を示唆するようになり、製作・主演を兼ねた「さらば愛しきアウトロー」(18)が最後の主演映画となった。なお「ピートと秘密の友達」「さらば愛しきアウトロー」は、どちらもデビッド・ロウリーが監督・脚本を手がけている。

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