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多部未華子、壮絶なDVで人生を狂わされた女性に… 究極のシスターフッドを描く「シャドウワーク」ドラマ化

2025年9月5日 05:00

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新境地とも言える役柄に挑む多部未華子
新境地とも言える役柄に挑む多部未華子
(C)佐野広実/講談社 (C)2025 WOWOW

多部未華子主演で、佐野広実氏の本格ミステリー「シャドウワーク」(講談社刊)が「連続ドラマW シャドウワーク」としてWOWOWでドラマ化されることが決定した。

本作は、「誰かがこの町で」が連続ドラマWにて映像化された江戸川乱歩賞作家・佐野広実による2022年刊行の同名小説が原作。ドメスティック・バイオレンスの被害に苦しむ妻たちが、絶望の果てで生きるためにたどり着いた“究極のシスターフッド”を描く。

メガホンをとるのは、ニューヨーク大学で映画を学び、2017年にキノフィルムズ主催の木下グループ新人監督賞でグランプリを獲得した山田篤宏。2022年に、吉沢亮が主演を務めた映画「AWAKE」で長編映画デビューし、「俺ではない炎上」の公開も控える。脚本は、「連続ドラマW いりびと」などを手掛けた関久代

シャドウワークという言葉には、「報酬を受けないが、社会や経済の基盤を支えるために必要不可欠な労働」という定義があるが、本作ではどのような意味を成しているのか。夫からの暴力によって人生を狂わされた妻たちが、自らの、そして仲間たちの人生を取り戻すために行っている“秘密の行い”とは――。「江ノ島」と「館山」、そして「とある家で人生を取り戻していく女性たち」と「女性の変死体を捜査する女性刑事」という、一見すると交錯することのない2つの視点で物語が展開していく。それらが交わった先で描かれる女性たちの生きざま、そして彼女たちが生きるためにとらざるを得なかった究極の選択が描かれる。

原作書影(講談社刊)
原作書影(講談社刊)

主演を務める多部は、WOWOW連続ドラマ初主演。演じる主人公・紀子(のりこ)は、夫からの数年にもわたる日常的な暴力によって自己喪失し、暴力を受ける自分が悪いのだと考えるまでに至っている主婦だ。そんな紀子はある日、命からがら逃げ出した先の病院である人物と出会い、江ノ島にある一軒の家へと導かれることに。そこで自分と同じ境遇のさまざまな女性たちと共同生活を送るうち、本来の自分と豊かな生活を取り戻していくも、その家に敷かれた秘密のルールにぶつかり心を砕く、という役どころだ。これまでヒューマンドラマからラブコメディまで、数々の作品に出演してきた多部だが、ここまでハードな描写を有する本格ミステリーへの出演は自身初。俳優として新境地ともいえる難役を全身全霊で演じる。

「世界で最も報告されることの少ない犯罪」と呼ばれることもある根深い社会問題であるドメスティック・バイオレンス。声を上げることができない被害者として何とか逃れ、自らの力で生きようとする女性たちの姿が描かれる。

原作者、多部、スタッフのコメント全文は以下のとおり。


■原作・佐野広実
ドラマ化が決定したとき、どう表現されるのか期待がふくらみました。題材がDVですので、なかなか映像化がむずかしいのではないか。そう思っていましたが、今回脚本を拝読して、なるほど映像にするとそうなるのかと勉強になりました。主演の多部未華子さんは自然体のイメージがあるので、紀子を等身大で演じていただけるのではないでしょうか。この作品に出て来る多くの人物は、それぞれドラマの中で「決断」を迫られます。そこが「見どころ」だし、錚々たる俳優陣がいかに「決断」を演じるかにも注目です。視聴されるみなさんもDVを他人事と思わず、一緒に「こういうとき、自分ならどうするだろう」と思いつつ観ていただけると嬉しいです。

■主演・多部未華子
久しぶりにすごく重めのドラマに参加できるなということ、そしてDV被害者という、今まで演じたことのない役柄を演じることが楽しみです。ハードな描写も多いですし、精神的に追い詰められた女性たちが集まっているちょっと異様な空気を、どのように映像で表現していくのか、まだ想像ができていません。
紀子はあまりセリフの多い役ではありませんが、夫以外には自分の本音をちゃんと述べられるし、女性として生きていくということを見失っていない人物です。傷ついた紀子が、生きようとする力強さを持った女性たちと出会って変わっていく姿をうまく演じられるか心配ですが、私が脚本を読んで面白いと思った紀子の心の変化を、頑張って演じられたらと思います。
ドラマですので、視聴者の皆様にはとにかく楽しんで見ていただけたら十分です。シェルターに集まる女性たちがタッグを組んで何かを果たしていく。その展開に驚きつつも、どのような結末を迎えるのか、見届けてほしいなと思っています。

■監督・山田篤宏
「シャドウワーク」という非常に面白い原作を初めて読んで以来2年強、練りに練った脚本をようやく撮影できる段階になりました。WOWOWの連続ドラマWはずっと憧れの舞台でしたので、自分の全力を尽くして取り組みたいと思っています。
本作は重たいテーマとサスペンス性を持つ話ではありますが、その一方で、共同生活を通じてお互いを支え合い、認め合い、慈しみ合う女性たちの、穏やかな物語だとも思っています。
多部未華子さんをはじめとする大変魅力的な女優陣・出演者・スタッフの皆様と連帯し、静かに、そして力強く生きる彼女たちの姿を、協力しながら作り出していくことを楽しみにしています。

■脚本・関久代
「シャドウワーク」を手に取り、読み始めてすぐ(三分の一あたりで)本を閉じたことを思い出します。あまりに面白く、読み終えたくない気持ちが半分、それほどの小説の映像化に携わる緊張と不安が半分ありました。ただ読む手は止まらず、真っすぐに胸をえぐられました。執筆が始まってからは、この感動が伝わるものにしたいと思い、監督やプロデューサーの皆さんと何度も何度も打ち合わせを重ねました。佐野先生の世界にどこまで近づけたか分かりませんが、皆さんのおかげで脚本が仕上がり、映像化されていきます。
とんでもなく素晴らしい出演者の皆さま、凄腕職人にしか見えないスタッフの皆さまが集結してくださいました。どんな温度を持ってこの物語が昇華するか、見届けていただけたらと思います。この作品がどこかの誰かへのエールとなりますように。

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