【本日公開】突如絶叫し、血だらけで鶏を… 「侵蝕」ショッキングな本編映像、独占入手
2025年9月5日 15:00

制御不能の娘が“毒子”と化していくさまを描く、韓国発のサスペンススリラー「侵蝕」(公開中)の本編映像を、映画.comが独占入手。突如としてヒステリックに叫び始めたり、鶏を絞めたりと、7歳の少女の狂気的な行動が切り取られている。
「侵蝕」は、“侵す者”と“侵される者”の絡み合う関係の深層を暴き出す衝撃作。9歳の少女の正体と狂気が家族を恐怖へと突き落とすサイコスリラー「エスター」を彷ふつとさせる、新たな“毒子”の誕生を描く。第29回釜山国際映画祭のコリアンシネマトゥデイパノラマ部門に公式招待されたのを皮切りに、世界各国の名だたる映画祭へと次々に招待された。クォン・ユリ(「少女時代」)、クァク・ソニョン、イ・ソル、キ・ソユが共演している。
水泳インストラクターとして静かな生活を送っていたヨンウン(クァク・ソニョン)の日常は、娘・ソヒョン(キ・ソユ)の奇妙な行動によって、次第に崩れ始める。彼女の小さな手が巻き起こす恐怖は日に日に増し、母娘の関係は闇に包まれていく。
そして20年後、特殊清掃の仕事に携わるミン(クォン・ユリ)と、新たな同僚となったヘヨン(イ・ソル)という、それぞれ生い立ちに暗い過去を抱えるふたりは、ともに暮らし始める。しかし、周囲で次々と起こる不可解な出来事をきっかけに、ふたりの生活に不気味な影が忍び寄る。過去と現在、ふたつの物語が交錯したとき、逃れられない狂気が姿を現す。

物語のカギを握るソヒョンは一見、ごく普通の少女だが、その内側には、底知れぬ地獄が渦を巻いている。事故で死んだ飼い犬を悼む母に、「また新しい犬を買えばいい。買って」と冷たく言い放ち、幼稚園では同級生に危険な行為を強要し、さらには母の身体に傷を残す。その行動には、一貫した“悪意”すら感じられず、ただ淡々と無邪気な仮面の下で、狂気が進行していく。ソヒョンの目的が理解できないまま、ヨンウンは日常を守ろうともがき続けるが、徐々に追い詰められていく。
本編映像では、ヨンウンの些細な注意に激昂し、突如としてヒステリックに叫び始めるソヒョンを活写。かつて娘に刻まれた痛ましい傷の記憶が脳裏をよぎり、精神的に不安定になったヨンウンは、トラックと衝突しかける寸前でようやく我に返る。娘の無事を確かめたのも束の間、彼女はどこかに向かって車を走らせる。
たどり着いたのは、寂れた田舎の小さな商店。鶏を2羽購入した直後、絞り出すような鶏の悲鳴が響きわたる。ソヒョンが鶏を絞める凄惨な光景に耐えきれず、店を飛び出すヨンウン。一方、血に染まった鶏を前に、無表情のままじっと立ち尽くすソヒョン。極端な“正気と狂気”のコントラストに戦慄する、ショッキングな映像に仕上がっている。
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