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山田洋次監督、海外から来たファンの贈り物に感激【「男はつらいよ」ファン感謝祭】

2025年8月27日 20:00

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渥美清さん主演の「男はつらいよ」(1969)公開から56年。同作の劇場公開日にあたる8月27日、東京・葛飾区のMOVIX亀有シアターでファン感謝祭イベントが行われ、国民的映画シリーズの生みの親である山田洋次監督をはじめ、同シリーズに数多く出演している笹野高史北山雅康が出席した。

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この日は全国から熱心な寅さんファンが集結。さらに、ポーランドからやって来た男性ファンの姿もあり、ロケ地をめぐった“聖地巡礼”の記録をまとめたという手製のアルバムを山田監督にプレゼントした。思いのこもった贈り物に、山田監督は「何かお礼をしないといけませんね」と感激しきりだった。

山田監督は「当時は不安でね。一生懸命に作ったが、真面目な作品にも思えた。本当に笑える作品なのか。コメディアンの渥美さんに出てもらい、笑えないのでは失敗かなと思った」と述懐。「初日にプロデューサーから電話が来て、『みんな笑っているよ』と。すぐに新宿の映画館に向かったのが、もう遠い遠い昔のこと。あの日も暑かったかな」と当時に思いをはせた。

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人気シリーズを生み続ける上で、苦悩もあったといい「僕にとっては楽しい、面白い仕事だし、面白くなきゃいけない。ワクワクするような作品にしたいが、作っているうちにつらくなったり。そういう矛盾を感じる時期もあった」と振り返った。

笹野は85年の「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」以来、常連キャストとなり、シリーズ12作品に出演。伊豆下田の長八を皮切りに、市役所の職員、大家、旅館の主人、泥棒、車掌、釣り人、駐在警官、御前様など、作品が変わるたびに、さまざまな役を演じた。

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笹野の起用について、山田監督が「渥美さんに言われたんですよ。『笹野って面白いよ』って」と振り返ると、笹野は「皆さん、聞いていただけましたか?」と思わずドヤ顔。「実は若い頃、僕が出ていた小劇場に渥美さんがいらっしゃって。野球帽をかぶって変装していたが、一発で分かるんですよ(笑)。僕らも『大変だ、渥美さんが見に来ているよ』って大騒ぎになった」と、青春時代の思い出を語り、山田監督は「こういう俳優さんがいると、筆が走るからありがたい」と感謝を伝えた。

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11月21日からは、山田監督の91本目となる最新作で、倍賞千恵子木村拓哉が共演する「TOKYOタクシー」が全国公開される。山田監督は「木村くんは、とっても良かったね。改めて誠実な役者さんだと思った」と評し、ファンから「もしも、木村さんが運転するタクシーに、寅さんが乗ったらどんな風景を描きたいか?」と問われると、「考えただけで、うれしくなっちゃうね。きっと、寅さんは1日中乗り回して、お金は払えない(笑)。『とらやに行け、さくらが払ってくれるから』って」と想像を膨らませた。

同作には笹野も出演しており「ちゃんと叱られました。77歳ですよ(笑)。よその現場だと最年長で、叱られることはないから、この歳で叱られるのはうれしい」と久々の山田組参加を喜んでいた。

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