山時聡真「勇気や希望、心の温かさをもらった」 主演作「蔵のある街」が全国公開
2025年8月22日 15:35

スタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」で大きな注目を浴びた俳優の山時聡真が8月22日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた主演作「蔵のある街」の初日舞台挨拶に登壇した。
昔ながらの街並みが残る岡山県倉敷市の美観地区を舞台に、街で花火を打ち上げようと奔走する高校生たちの奮闘を描いた青春ドラマ。コロナ禍に日本各地の約300の街で開催され、人々に笑顔をもたらした「サプライズ花火」のエピソードをもとに、高校生たちの強い願いが、街中の人々を巻き込んで、大きな希望になっていく様子を描いた。

高校生の蒼を演じた山時は「この作品から勇気や希望、心の温かさをもらった」と振り返り、「たくさんの皆さんに届けるには、ここにいらっしゃる皆さんの協力が必要です。ぜひ、SNSに感想を書いていただき、皆さんにつないでください」と作品のさらなる広がりを呼びかけた。
映画はさまざまな出会いを通し、若者が成長する姿を描いており、山時も「いろんな人と、ちゃんと出会っておくことが大切だなと思った。当たり前のように毎日を過ごすよりも、1日1日を大切にしたい」と意識の変化を語っていた。
本作の撮影中に、出演した連続テレビ小説「虎に翼」が放送されており「倉敷の皆さんが『朝ドラ、見たよ』って言ってくださった」と喜びの報告。「とても暑い日々でしたが、実行委員会の方々が冷たいものを用意してくださった」と、作品を支えた倉敷の人々に感謝していた。

初日舞台挨拶には山時をはじめ、ともに主演を務めた中島瑠菜、共演する高橋大輔と前野朋哉、平松恵美子監督(「ひまわりと子犬の7日間」「あの日のオルガン」)が登壇。ヒロインの紅子を演じた中島は、「長編映画に主演するのは、ほとんど初めて。人間として成長するきっかけをいただいた」と確かな手応えを示した。
プロフィギュアスケーターの高橋は、蒼たちの挑戦をサポートする学芸員・古城役で映画初出演。「映画ですか? 今後も出たいです。オファーをお待ちしております」と俳優業に前向きな姿勢を見せた。高橋と同じ倉敷市出身の前野は「成人式で、人だかりができていると思ったら『あっ、高橋大輔だ』って(笑)。その高橋さんとまさかお仕事でご一緒するとは」と映画がつなぐ縁に触れ、「倉敷出身者にとっては、宝物のような映画になった」と感激していた。

平松監督も倉敷市出身で、「皆さんにとっての故郷や、大切な町を思いながら、この映画も大事にしてもらえれば。町の姿は永遠ではないので、いまの姿を大切に」と思いを語り、題材となったコロナ禍でのサプライズ花火について「当時はつながりが分断された時期。分断は簡単だが、つながり合うことは難しいこと。この映画がつながりを生むきっかけになれば」と話していた。
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