松村北斗主演「秒速5センチメートル」の主題歌は米津玄師「1991」 1991年生まれの米津&奥山由之監督がタッグ
2025年8月21日 00:00

松村北斗(「SixTONES」)主演、奥山由之監督で、新海誠の劇場アニメーションを実写映画化する「秒速5センチメートル」の主題歌が、米津玄師の書き下ろし楽曲「1991」(読み方:ナインティーンナインティワン)に決定。あわせて、主題歌が彩る予告編第2弾(https://youtu.be/HcXduBwK5B4)、特報第3弾(https://youtu.be/--eg0njUC6Y)がお披露目された。
原作となる「秒速5センチメートル(2007)」は、「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」などで知られる新海監督による、3作目の商業公開作品。主人公・遠野貴樹の18年間にわたる人生の旅を、幼少期、高校生、社会人という3つの時代で描き出す。
松村が貴樹、高畑充希が貴樹と出会う篠原明里を演じるほか、上田悠斗、白山乃愛、青木柚、森七菜、宮﨑あおい、木竜麻生、吉岡秀隆が共演。映像監督・写真家として活躍し、「ポカリスエット」のコマーシャル映像、星野源の「創造」などのミュージックビデオ、オムニバス長編映画「アット・ザ・ベンチ」などで知られる奥山監督が本作で、初の大型長編商業映画のメガホンをとる。

主題歌のタイトルでもある1991年は、貴樹と明里が出会った年であり、米津が生まれた年でもある。米津は10代の頃、「秒速5センチメートル(2007)」と新海自身が書き下ろした同作の小説に深い感銘を受けたという。原作の世界観をリスペクトしながら、主人公に自らを重ね、新たな名曲を生み出した。
米津と同じく91年生まれである奥山監督は、これまで米津の楽曲「感電」「KICK BACK」のミュージックビデオを監督し、アーティスト写真の撮影を担当するなど、深い信頼関係を築いてきた。本作で重要なパートを占めるのは、貴樹の心に深く刻まれている、明里と出会った「1991年」の日々。小学生の頃に出会い、心を通わせていく幼いふたりが過ごした眩い日常、大人になってからも色褪せない“あの頃”が、タイトルに刻まれている。
予告編は、「大人になればきっと、この世界のことがわかるようになるはず――」という貴樹のモノローグで始まり、彼が歩んできた18年間を振り返るように続いていく。1991年、人と人が出会うわずか0.0003%の確率で巡り会った、貴樹(上田)と明里(白山)。「来年も、一緒に桜見れるといいね」と、この先もずっと一緒に過ごしていけると信じていた幼いふたりに訪れる、突然の別れ。
1997年、「誰にも近付きすぎないように――」と、どこか心ここにあらずで高校時代を過ごす貴樹(青木)に、どうしても届かない花苗(森)の思い。そして2009年、「誰といつ別れても平気でいられるように――」と、漠然とした不安と焦燥感を抱えながら、社会人としての日々を過ごす貴樹に届く、理紗(木竜)からのメール。
そして既報の映像にはなかった、嗚咽しながら涙を見せ、感情をあらわにする貴樹の姿も活写。それぞれの人生を歩み、大人へと成長した貴樹と明里(高畑)は、いまは別々の場所にいる。互いが同じものを見たり、同じ場所を訪れたりしていても、再び交わることがなかった人生のなかで、やがて迎えるある約束の日――映像は、アニメでも印象的だった、参宮橋の踏切のシーンで締めくくられている。主題歌「1991」からは、貴樹の内に秘めてきた感情があふれ、「いつまでも君といたかった――」という切実な思いを米津が歌い上げる。
「秒速5センチメートル」は、10月10日に全国で公開される。米津、奥山監督のコメントは、以下の通り。
映画を試写で初めて見させてもらった時、冒頭から終わりまで全てのカットに奥山さんの熱意と執念が滲むその出来栄えに「すごいものを見た」という興奮をおぼえました。子どものころ原作と出会い、数年まえMV監督としての奥山さんと出会い、やがて映画監督にもなった彼がこのような素晴らしい映画を撮り、そこにわたしの居場所があったのが嬉しくてなりません。映画の為に書き下ろした曲であるのはもちろんですが、先述の経緯による影響もあってか同時にわたしの半生を振り返るような曲にもなってしまい、映画のキーワードでもあるところの1991というタイトルにさせてもらいました。どうかよろしくお願いします。
互いに「1991」年に生まれ、同じ時代にものづくりを始めて、だからこそ(きっと)似た悩みをくぐり抜けながら、時に一緒に創作をしてきた米津さんと、ついに「秒速5センチメートル」を共に描けたことが嬉しくてなりません。
主人公である貴樹の半生に、映像や音楽を通して僕ら自身を重ねて描くことの意味が「1991」という曲の筆跡に詰まっているように感じて、初めて聞いたとき、その歌詞と音色に心が震えました。一歩一歩の歩みを大切に踏みしめるような旋律を、ぜひスクリーンで体感していただけましたら幸いです。
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