三宅唱監督「旅と日々」がロカルノ映画祭で最高賞! ヤング審査員賞もW受賞
2025年8月18日 12:00

三宅唱監督が、シム・ウンギョン、堤真一を迎えてメガホンをとった「旅と日々」が、スイス・ロカルノで開催された第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門で、最高賞となる金豹賞とヤング審査員賞をダブル受賞する快挙を達成した。日本映画が金豹賞を受賞したのは、小林政広監督の「愛の予感」(2007)以来18年ぶり。
「ケイコ 目を澄ませて」(22)、「夜明けのすべて」(24)などが国内の映画賞を席捲し、ベルリン国際映画祭にも3作品が出品されるなど、現在の日本映画界をけん引するひとりとなった三宅監督。本作は、つげ義春の漫画「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先でのべん造(堤真一)との出会いをきっかけに、人生と向き合っていく過程を李本人が綴っていく物語。ひっそりと身を寄せ合う登場人物たちが、やさしさと愛おしさあふれるまなざしで描かれる。
若い審査員たちが選ぶ作品賞であるヤング審査員賞の授賞時には、三宅監督とシム・ウンギョン、共演の河合優実が登壇。三宅監督は、「真剣に映画を味わってくれて、それを言葉にしてくれて本当に嬉しいです。ありがとうございます」と感謝を述べた。韓国語と日本語でスピーチしたシムは、「華やかなこのロカルノ国際映画祭を通して『旅と日々』がさらに広がっていくといい」と期待し、河合は流暢な英語で挨拶した後、「シンプルだけど豊かな映画。今の世界と対話している映画だと感じた。ロカルノ映画祭の皆さんが受け取ってくれたことに感動した」と喜びを語った。
「旅と日々」は、11月7日からTOHOシネマズシャンテ、テアトル新宿ほか全国で公開。金豹賞受賞に寄せた三宅唱監督、シム・ウンギョン、河合優実のコメント全文は以下のとおり。
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