「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」舞台化、26年1~2月に東京・大阪・佐賀で上演 鬼太郎の父役は鈴木拡樹、水木役は村井良大
2025年8月18日 10:00

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の舞台化が決定し、2026年1~2月に東京・大阪・佐賀で上演されることがわかった。鈴木拡樹、村井良大ら出演者の発表ほか、スタッフやティザービジュアルなども公開されている。
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、23年に「ゲゲゲの鬼太郎」原作者・水木しげるさんの生誕100周年を記念して製作された劇場アニメで、主人公・鬼太郎の出生の秘密に迫る物語を描いた。かつての目玉おやじである鬼太郎の父と、血液銀行に勤めるサラリーマン・水木が日本の財政会を裏で牛耳る龍賀一族に支配されていた哭倉村で出会い、圧倒的絶望のなかで運命に立ち向かう。
舞台版では鬼太郎の父役を鈴木、水木役を村井が務め、「乃木坂46」の岡本姫奈が龍賀沙代、橋本偉成が長田時弥、コッセこういちが龍賀時麿、加藤啓が龍賀孝三、沢海陽子が龍賀乙米、三上市朗が龍賀克典、しゅはまはるみが龍賀丙江、岡内美喜子が長田庚子、良知真次が長田幻治、中田翔真がねずみを演じる。
脚本はミュージカル「黒執事」「薄桜鬼」などの毛利亘宏(少年社中)、演出は舞台「文豪ストレイドッグス」「ワールドトリガー the Stage」などの中屋敷法仁(柿喰う客)が担当。音楽は、劇場アニメ「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」と同様に川井憲次が務める。
ティザービジュアルは、鬼太郎の父役の鈴木と水木役の村井がそれぞれの役に扮し、ふたりの背中合わせの姿をとらえている。
東京公演は26年1月9日から25日までサンシャイン劇場、大阪公演は1月29日から2月1日まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、佐賀公演は2月7、8日に鳥栖市民文化会館で上演。チケットは、オフィシャル先行(抽選)を8月29日正午から9月21日まで受け付けるほか、キャスト先行(抽選)がそれぞれのファンクラブや公式サイトで実施予定となっている。
鈴木、村井、脚本の毛利、演出の中屋敷からのコメント全文は以下の通り。

2023年に東映アニメーション制作で公開された映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が舞台化することになりました。
今作に関わることができて凄くワクワクしています。
鬼太郎の父 役を演じるので、バディのような存在になる水木と演じるシーンはどれも楽しみです。
個人的にも、水木役の村井良大くんとの共演が久しぶりなので、それもとても楽しみです。
二人の活躍だけではなく、今作のもつ怪奇ホラーやサスペンスだけではない独特な世界観、謎につつまれた村の人々の違和感など、魅力的なところに拘ってお客様にお届けしたいと思います。
ご観劇まで、楽しみにお待ちください。

今回、舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」に出演させていただくことを光栄に思います。
映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観て、子供の頃から知っている鬼太郎がどう誕生したのかを初めて知り驚きました。
そして、水木の戦争体験や上に立つ人間に持つ嫌悪感など、様々な部分が重なって水木が魅力的な人物になっているのだと感じました。
映画のファンの方々にも認めてもらえるような自分らしい水木像を創れるように精進いたします。
久しぶりの共演となる鈴木拡樹くんとは、良い作品が創れるように現場で色々とお話しして関係性を深められたらと思います。
映画では激しいシーンが多く、それを舞台上でどう表現していくのか、僕自身も今からとても楽しみにしております。
このプロジェクトに参加できることを心から幸福に感じています。
世の中は様々な問題に溢れています。
そのことを考え始めるととても胸がいたくなったり、己の無力を痛感します。
この作品の登場人物たちもきっとそう。
この作品の根底に流れるのは人間の罪であり業です。
人間は有史以来ずっと愚かなことを繰り返してきました。
止めることも改めることもできない……。己の業に振り回され続けます。
でも、でも! そんな中でも生き続ける。強く……。
皆さんにこの作品に描かれた人間と人ならざるものの厳しくも優しい眼差しをお伝えできれば幸いです。
脚本家として全身全霊をかけて臨みたいと思います。
夢ではありません。これは現実です。
映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が、ついに舞台の上に降臨します。
スクリーンに描かれた闇と情念が、俳優たちの肉体を通して、いま生々しく立ち上がろうとしています。
いち観客として心震わせたあの世界に、今度は演出家として飛び込む。これ以上に刺激的なことがあるでしょうか。胸の高鳴りが止まりません。
鈴木拡樹さん、村井良大さんをはじめとする、経験豊かな出演者陣。そして脚本は、演劇界の毛利亘宏さん。さらに音楽には映画から世界線をつないでくれる川井憲次さん。この顔ぶれが紡ぐ、新たなる誕生譚に、どうかご期待ください。
この物語は、ただのホラーでも、ただの悲劇でもありません。
闇は深く、絶望は凍るほど冷たい。
けれど、その奥底で、確かに脈打つ小さな希望の光。それを、お客様と劇場で体感できたらと思います。
どうかあなたも、ご自身の五感すべてを預け、深く、深く、この世界に潜ってきてください。
劇場でお待ちしています。
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