吉永小百合「てっぺんの向こうにあなたがいる」輝かしい偉業に隠れた“光と影”が交差する本予告公開
2025年8月12日 08:00

吉永小百合の通算124本目の映画出演作「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督)の本予告が、このほど公開された。
「てっぺんの向こうにあなたがいる」は、76カ国の最高峰・最高地点の登頂を成功させた田部井淳子さんの実話をもとに、“挑戦”に生涯を捧げた女性山岳家を壮大なスケールで描く。吉永が主人公・多部純子を演じ、純子を支える夫・正明を佐藤浩市、純子の盟友であり、エベレスト登頂の相棒でもある北山悦子役に天海祐希、青年期の純子役にのんが扮している。また、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずきらも出演している。


本予告映像では、周囲が何も見えないほどのホワイトアウトの中、一歩、一歩前に進み、世界最高峰に初登頂を果たした女性登山家・多部純子の姿を活写。世界から称賛を浴び、瞬く間に唯一無二のパイオニアとしてその名前を刻んでいく一方、共に苦節を乗り越え、ずっと一緒に頑張って来た登山仲間との絆を失い、時を経てかつての仲間の墓前で「私は今、山を下りている途中よ」と声をかけ、降りしきる雨の中、2人だけの会話シーンが映し出される。
母になって尚、山への挑戦を続ける純子に反発し、学校で暴れる息子からは「だから、人が離れていくんだよ」と冷たい言葉を浴びせられる。そんな彼女を支え続ける夫・正明に「すごいなあ、お父さんは。待つことの天才だね」と日頃からの感謝の想いを伝える純子は、病に侵されても山に登り続けることを諦めなかった。


2011年の東日本大震災で被災した東北の高校生のため、夏休みに富士山に登り、日本一の山から“次なる東北を支える「勇気」と「元気」をもらって前へ進んでいってほしい”という願いを込めて「東北の高校生の富士登山 登ろう!日本一の富士山へ」というプロジェクトを立ち上げる。その姿や、「守ってやりたいと思わないか」という父・正明からの言葉に後押しされ、家族から距離を置いていた息子・真太郎もプロジェクトに参加し、共に山に登り始める。

自分の全てをかけて山へ挑み続けた純子が登山家として、母として、妻として、一人の人間として、最後に“てっぺん”の向こうに見たものとは何だったのか――。輝かしい偉業に隠れた、光と影が交差する内容となっている。
なお、8月15日からムビチケの発売も決定した。「てっぺんの向こうにあなたがいる」は、10月31日から公開。
(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
フォトギャラリー
関連ニュース





