STUDIO4℃最新作「ChaO」貴重な美術ボードを独占入手 美術監督・滝口比呂志が大胆な色使いに秘めたこだわり明かす
2025年8月8日 18:00
宮崎駿監督の「となりのトトロ」「魔女の宅急便」のラインプロデューサーを務めた田中栄子が主宰するクリエイティブ集団STUDIO4°Cは、ハイクオリティな映像と独特な世界観で世界中に多くのファンをもつ。オリジナルアニメーションとなる本作では、手描きアニメーションにこだわり、圧倒的な作画量と斬新な処理の背景美術で、種族と文化を超えた恋と奇跡の物語を描く。声優は、鈴鹿央士と山田杏奈が務めた。

物語の舞台は、人間と人魚が共存する未来社会。船舶をつくる会社で働くサラリーマンのステファンは、ある日突然、人魚王国の姫君・チャオに求婚され、一緒に生活することになってしまう。ともに暮らすなかでステファンは、まっすぐな愛情を向けてくるチャオに少しずつ惹かれていく。
日本公開に先駆け、フランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭2025の長編コンペティション部門、北米最大のジャンル映画祭、ファンタジア国際映画祭のコンペティション部門に選出されており、国外からも注目が集まっている。
ステファンとチャオが織りなす壮大な物語に寄り添う、美しい街並みや風景などの美術背景も見どころのひとつ。美術監督を務めたのは、「言の葉の庭」(13)や「天気の子」(19)など、数々のヒット作で美術監督を担当してきた滝口。

滝口が本作の世界を創り上げていく上で意識したのは、各キャラクターの性格や人物像を美術に反映していくかだったという。「このキャラクターはどんな性格で、生まれた時からどんなふうに育ってきたんだろうとか……。作り始める段階から、そのキャラクターがどんな人生を歩んできたかというのを僕はどの作品でもいつも考えていて、その上で美術の空間を作る癖があります」と打ち明ける。
「そうしていくと観ている方が“こうなのかな?”と想像しながら、本作の世界にスッと入っていただけるのかなと。キャラクターの設定と映像が全て繋がってくとより楽しんでいただけると思うので、生まれてから死ぬまでぐらいのレベルで、裏設定をいつも僕が個人的に考えています」と並々ならぬこだわりを明かした。

それを証明するように、ステファンとチャオの自宅が描かれた美術ボードでは、魚が描かれたポスターや錨のオブジェなど、海を連想させるモチーフがちりばめられ、キャラクターの内面や生活ぶりが伝わる。
劇中では、大胆な色使いが際立つシーンも登場。滝口は「前後のシーンとのコントラストや、キャラクターの性格やシナリオ、そういったことを考慮しながら色彩のイメージを決めて、シーンごとにメインとなるカラーを全面に出す配色にしています」と方針を語る。

特に、ステファンが入院する病院でチャオと出会うシーンは、グリーンを基調とした色使いがインパクトを放つ。滝口は、「初めてステファンがちゃんとチャオと出会う印象的なシーンなので、印象が強い、尚且つ緑や原色っぽい中国でよく使われていそうな色をチョイスしました。青木監督も香港映画がお好きで、“いろんな色をたくさん使っているよね”というお話もされていたので、そういった影響もありました」と制作秘話を明かした。唯一無二の世界観を生み出したこだわりの美術背景にも注目だ。
映画「ChaO」は8月15日より全国ロードショー。
(C)2025「ChaO」製作委員会
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