松下洸平がキャスティングされた理由 「遠い山なみの光」新場面写真も公開
2025年8月5日 12:00

ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロのデビュー作を広瀬すず主演で石川慶監督が映画化する「遠い山なみの光」で、広瀬演じる悦子の夫・緒方二郎役を演じた松下洸平の新たな場面写真3点が披露された。併せて松下がキャスティングされた理由が明らかにされた。
本作は、2017年にノーベル文学賞を受賞し、「日の名残り」「わたしを離さないで」など、映画化作品でも非常に高い評価を受けるイシグロ氏が、1982年に綴り、王立文学協会賞を受賞した長編小説デビュー作品が原作。自身の出生地である長崎を舞台として繰り広げられる本作は、戦後間もない1950年代の長崎、そして1980年代のイギリスという、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密を紐解いていくヒューマンミステリー。

日本人の母とイギリス人の父を持ち、ロンドンで暮らすニキ。大学を中退し作家を目指す彼女は、執筆のため、異父姉の死以来、足が遠のいていた実家を訪れる。母の悦子は、長崎で原爆を経験し、戦後イギリスに渡ってきていたが、ニキは母の過去を何一つ聞いたことがない。夫と長女を亡くし、想い出の詰まった家で一人暮らしていた悦子は、ニキと数日間を共にする中で、最近よく見るという、ある「夢」について語り始める。それはまだ悦子が長崎で暮らしていた頃に知り合った、佐知子という女性とその幼い娘の夢だった。

長崎時代の悦子を広瀬が演じ、佐知子に二階堂ふみ、イギリス時代の悦子を吉田羊、ニキにはオーディションで選ばれたカミラ・アイコ、悦子の夫・二郎を松下、その父親・緒方誠二に三浦友和、そのほか日本パートに柴田理恵、渡辺大知、鈴木碧桜(子役)が出演している。
新たに公開された場面写真は、戦争で右手の指を失くし、心身ともに傷を負った人間の屈折や哀しみも抱えた二郎を捉えたショット。妻と住む長崎の団地で、妊娠中の悦子のお腹に手を当て身重の彼女を気遣う姿、福岡から訪ねてきた父の緒方との複雑な関係性を匂わせる物憂げな表情、悦子に核心的な問いを投げられ、答えをはぐらかす姿など、松下の様々な表情を捉えている。

主人公の夫という重要な役に松下が白羽の矢を立てられた決め手は「古風とも言える昭和感がありながら華もある」佇まいだったそうで、石川監督は、二郎を人間臭さや色香の感じられるような人物にしたいと考えた時、松下ならば演じられると確信めいたものがあったのだという。そして、松下が出演した長崎の原爆をテーマとした舞台「母と暮らせば」を観たプロデューサー陣が、彼の長崎弁と時代背景への理解度に期待をし、今回のキャスティングが実現した。
「遠い山なみの光」は9月5日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。
(C)2025 A Pale View of Hills Film Partners
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