S・ソダーバーグ監督、最新作「ブラックバッグ」の製作秘話を明かす 豪華スターが集結したNYCプレミア特別映像も公開
2025年8月2日 15:00

「オーシャンズ」シリーズほか数々のヒット作を手掛けてきたスティーブン・ソダーバーグ監督が、最新作「ブラックバッグ」の見どころや製作秘話を語った。あわせて、米ニューヨークで開催され、ケイト・ブランシェット、マイケル・ファスベンダーら豪華スターが集結したプレミアの様子を収めた特別映像も公開された。
本作は、エリート諜報員と二重スパイの巧妙に練られた頭脳戦が展開するミステリーサスペンス。脚本は「スパイダーマン」「ジュラシック・パーク」など多くのブロックバスター作品を送り出してきたデビッド・コープが手掛け、「KIMI サイバー・トラップ」「プレゼンス 存在」に続き、ソダーバーグと3度目のタッグを組んだ。
「それでも夜は明ける」「スティーブ・ジョブズ」でアカデミー賞にノミネートされたファスベンダーが演じたのは、ポーカーフェイスのエリート諜報員ジョージ。オスカーを2度受賞したブランシェットは、魅惑と疑惑に満ちた妻・キャスリン役を務めた。

英国の国家サイバーセキュリティセンター「NCSC」のエリート謀報員ジョージに課せられた極秘任務「ブラックバッグ」は、国家を揺るがす不正プログラム「セヴェルス」を盗み出した組織内部の裏切者を見つけ出すこと。容疑者は諜報員のフレディ(トム・バーク)、ジミー(レゲ=ジャン・ペイジ)、情報分析官のクラリサ(マリサ・アベラ)、局内カウンセラーのゾーイ(ナオミ・ハリス)、そしてジョージの愛妻で凄腕諜報員のキャスリン(ブランシェット)の計5名。ミッションのタイムリミットは1週間。妻が国家を裏切った容疑をかけられ、ジョージは結婚生活への忠誠と祖国への忠誠の板挟みになる。
ソダーバーグ監督は、製作秘話として、企画段階ではアメリカが舞台だったと明かす。ソダーバーグ監督によると、「アメリカの諜報機関を舞台にしたドラマや映画があまりにも多い」という理由から、「舞台をアメリカからイギリスに移す」という大きな変更を決断したという。
脚本家のコープはその決断力がソダーバーグの最も優れた点だと信頼を寄せ、提案を受け入れた。ソダーバーグ監督は「ロンドンは映画的な都市だと思う」と話し、主要な登場人物は全員、イギリス政府通信本部(GCHQ)の一部門で、テクノロジーを駆使した諜報活動に重点を置くNCSCに所属。MI5やMI6 は人から情報を収集する組織として描かれ、映画の大きな魅力の根本となっている。
見どころを問われたソダーバーグ監督は、「世の中の争いの大半は、誰かが裏切られたと感じること、あるいは信頼が破壊されることから生じます。(映画では)2人の主人公は免罪符を持っているようなものでしょう。なぜなら全部の情報を共有する義務がないばかりか、場合によっては共有を禁じられているからです」と語る。スパイという職業ゆえに、お互いが時に謎めいた存在である夫婦において、“裏切り”という概念がどう描かれているのか注目だ。
特別映像では、ニューヨークで行われたプレミアの様子をスタイリッシュに映し出され、ブランシェット、ファスベンダーに加えて、レゲ=ジャン・ペイジやナオミ・ハリスらの姿も見ることができる。
「ブラックバッグ」は、9月26日より全国ロードショー。
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