「パスト ライブス」セリーヌ・ソン、「ベスト・フレンズ・ウェディング」続編脚本を執筆
2025年8月1日 15:00

ジュリア・ロバーツ主演のロマンティック・コメディ「ベスト・フレンズ・ウェディング」の続編製作が動き出した。米ソニー・ピクチャーズが続編の初期開発段階に入り、「パスト ライブス 再会」で注目を集めたセリーヌ・ソンが脚本を手がけることが明らかになったと、米バラエティが報じている。
続編製作の話題は、ダーモット・マルロニーが米ニューヨーク・ポスト紙で「続編の話がある」と明かしたことから始まった。Netflixシリーズ「The Hunting Wives(原題)」の宣伝中だったマルロニーは、「詳しいことは知らない。最後に聞いた話では、弁護士同士が話し合っているということだった」と語っていた。
この発言の背景には、2023年にロバーツがエンタメ情報番組に出演した際の発言がある。続編を作りたい出演作について聞かれた際、ロバーツは「『ベスト・フレンズ・ウェディング』かしら。たくさんの人が出演しているから、みんなが今何をしているか、キミーとマイケルの結婚生活がどうなっているかを見てみたい」と答えていた。
1997年に公開された前作は、P・J・ホーガン監督による90年代ロマンティック・コメディの傑作として知られる。28歳までに結婚していなかったら互いに結婚するという約束を交わした幼なじみのジュリアン(ロバーツ)とマイケル(マルロニー)が主人公。マイケルが突然20歳の大学生キミー(キャメロン・ディアス)との結婚を発表したことで、ジュリアンは自分の本当の気持ちに気づき、結婚式を阻止しようと奮闘する物語だった。
特にゲイの親友ジョージ(ルパート・エベレット)が偽の婚約者として登場し、レストランで「小さな願い」を歌うシーンは映画史に残る名場面となった。前作は1997年夏に北米興収1億2700万ドルを記録し、同年の興行収入ランキング第9位の大ヒットを記録。ゴールデングローブ賞では作品賞(コメディ・ミュージカル部門)、ロバーツの主演女優賞、エベレットの助演男優賞の3部門にノミネートされた。
続編の脚本を担当するセリーヌ・ソンは、韓国出身で12歳の時に家族とともにカナダに移住した経歴を持つ。コロンビア大学で劇作により芸術修士号を取得し、戯曲「Endlings」で注目を集めた後、Amazonのドラマシリーズ「ホイール・オブ・タイム」でテレビ脚本家としてデビューした。
監督・脚本デビュー作となった半自伝的作品「パスト ライブス 再会」は、サンダンス映画祭でプレミア上映されるや絶賛を浴び、世界興収4200万ドルを記録。第96回アカデミー賞では作品賞と脚本賞にノミネートされた。今年6月にA24が配給した第2作「Materialists(原題)」は、ダコタ・ジョンソン、クリス・エバンス、ペドロ・パスカルが出演する三角関係を描いたロマンティック・コメディで、世界総興収5000万ドルを達成している。
現在、ソンは脚本執筆のみを担当し、監督については話し合いが行われていないと、米Varietyが報じている。また、ソンはHBO向けのeスポーツドラマシリーズ「Damage(原題)」の開発も手がけており、多忙なスケジュールの中での続編執筆となる。
オリジナルキャストの続編参加については、まだ正式な発表はない。しかし、マルロニーは過去のインタビューで「1997年から続編の準備はできている」と語っており、ロバーツも前向きな姿勢を示している。ディアスは今年Netflix映画「バック・イン・アクション」で10年ぶりに女優復帰を果たしており、ファンの間では彼女の参加への期待も高まっている。
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