恐竜を怖がる本能には逆らえない――「ジュラシック・ワールド」新章、徹底的に追求された“恐竜誕生”の舞台裏とは
2025年7月29日 10:00

「ジュラシック」シリーズの新章となる「ジュラシック・ワールド 復活の大地」の新たな特別映像が、このほど披露された。恐竜たちが縦横無尽に暴れ回る緊迫のシーンの数々と、その舞台裏が明らかになっている。
前作から5年後の世界を舞台とした本作は、初代「ジュラシック・パーク」の極秘研究施設が存在した禁断の島が舞台。熟練の特殊工作員ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)たちは、心臓病に奇跡的な治療効果をもたらす新薬の開発に不可欠な、陸・海・空の3大恐竜のDNAを確保すべく、歩みを進めていくが……。

監督を務めたギャレス・エドワーズは「人間の遺伝子に刻み込まれているのは、襲いかかる巨大生物への恐怖です」と語り、“恐竜の脅威”をリアルに描くことこそが“同シリーズの核”だと強調する。映像には、Tレックスやケツァルコアトルスといった獰猛な恐竜たちが暴れ回るスリリングな場面に加え、エドワーズ監督がキャストに細やかに状況を説明しながら、臨場感あふれるシーンを丁寧に作り上げていく様子も映し出されている。
そんな迫力ある映像の裏側には、世界中から集められた才能が存在した。視覚効果監督を務めたデビッド・ビッカリーによると、エドワーズ監督から「恐竜をすべてデザインするのに6週間しかないから、優秀なアーティストを山ほど揃えて欲しい」と連絡があったという。翌日には世界中から50人以上のコンセプト・アーティストが集まり、わずか1週間でなんと700点もの恐竜のコンセプト・アートが完成。エドワーズ監督は膨大な数の資料を自ら目を通し、独自の世界観にふさわしい恐竜を選び抜いていった。

今回の恐竜のデザインは、従来のシリーズとは一線を画す革新性に満ちている。ビッカリーは「とことん型破りなコンセプトを依頼しました。120%を狙った上で、そのアイディアを磨き上げてユニークで心に残るデザインに仕上げていったんです。バカバカしいほどとんでもないものを、見事で美しいものへと落とし込んでいく方が、平凡なものを少しずつ整えていくよりはるかに簡単ですから」と語る。
撮影現場では、恐竜のリアルな動きを引き出すため、アーティストやパフォーマーで構成されたチームが、頭部や手足などのパーツを制作し、俳優の視線誘導や照明のガイドとして活用された。さらにモーションキャプチャーによって、一部の恐竜の動きが人間の演技で補われている。「ジュラシック・ワールド 炎の王国」でヴェロキラプトルの“ブルー”役を演じたトム・ウィルトンは、「自分で恐竜の鳴き声を出しながら、俳優たちを脅かしたり、恐竜のいる位置を伝えたりしています」と、モーションキャプチャーが大きな役割を果たすことを強調した。

仕上げはポストプロダクション。エドワーズ監督が目指したのは、実物の造形物からCGへの切り替えに感じるような“違和感”を一切排した、矛盾のない映像世界を作り上げることだった。その徹底したビジョンに背中を押されたチームは、恐竜たちをデジタル空間でリアルに再現。“すべての恐竜をフルデジタルで描く”という大胆な制作方針のもと、本作の映像の約75%を形作ったのが、視覚効果アーティストたちのチームだ。それぞれの恐竜の動きや表情、登場の一瞬一瞬にまで統一感と説得力、そして躍動感を持たせるべく、彼らは細部に至るまで緻密に作業を積み重ねた。中には、完成までに1年近くを要したデジタル資産もあるという。。
主演のスカーレット・ヨハンソンは、エドワーズ監督のビジョンの明確さを「完全に構想が頭にある監督は説明が得意です」と賞賛。古生物学者のヘンリー・ルーミス博士を演じたジョナサン・ベイリーも「特殊効果について監督が詳しいため、恐竜のデザインに不安はありませんでした」と信頼を寄せている。
「ジュラシック・ワールド 復活の大地」は、8月8日から全国で公開。
(C)2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
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