「ファンタスティック・フォー」「NIP/TUCK ハリウッド整形外科医」俳優が56歳で死去
2025年7月7日 22:00

ハリウッド映画「ファンタスティック・フォー」シリーズでドクター・ドゥーム役を演じ、テレビドラマ「NIP/TUCK ハリウッド整形外科医」「チャームド 魔女3姉妹」などで知られる俳優ジュリアン・マクマホンが7月2日、フロリダ州クリアウォーターでがんとの闘病の末、56歳で死去したと、米Deadlineが報じている。
妻のケリー・マクマホンが声明を発表し「愛する夫ジュリアン・マクマホンが、がんを克服する勇敢な努力の末、今週平和に息を引き取りました」と明かした。また「ジュリアンは人生を愛していました。家族を愛し、友人を愛し、仕事を愛し、ファンを愛していました。彼の最も深い願いは、可能な限り多くの人々の人生に喜びをもたらすことでした」と故人への思いを語った。家族はプライバシーを保った形での追悼を求めており「ジュリアンが喜びをもたらしたすべての人々が、人生に喜びを見つけ続けることを願っています」と述べている。
マクマホンは1968年7月27日、オーストラリア・シドニー生まれ。父親は1971年から72年にかけてオーストラリア首相を務めたビリー・マクマホンという政治家一家の出身だった。モデルとしてキャリアをスタートし、1989年のオーストラリアの昼ドラ「The Power, the Passion」で俳優デビューを果たした。その後、長寿番組「ホーム・アンド・アウェイ」に1990年から91年まで出演し、1992年の映画「Wet and Wild Summer!」でハリウッド進出を果たした。
アメリカでは1993年にNBCの昼ドラ「Another World」からキャリアを開始し、同局の犯罪ドラマ「プロファイラー/犯罪心理分析官」に4シーズン出演してプライムタイムでの地位を確立した。その後、The WBの人気超常現象ドラマ「チャームド~魔女3姉妹」で悪魔コール・ターナー役を3シーズンにわたって演じ、日本でも人気を博した。
マクマホンの代表作となったのは、ライアン・マーフィー製作のFXドラマ「NIP/TUCK ハリウッド整形外科医」で、魅力的で浮気性の整形外科医クリスチャン・トロイ役を6シーズンにわたって演じ、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。この役で彼は国際的な評価を獲得し、複雑で魅力的なキャラクターを演じる俳優として確固たる地位を築いた。
映画では2005年と2007年の「ファンタスティック・フォー」シリーズで悪役ドクター・ドゥーム役を演じ、マーベル映画での存在感を示した。その他の映画出演作には「シャッフル」「RED/レッド」「パワー・ゲーム」「サヨナラの代わりに」などがある。テレビではHuluのマーベル作品「マーベル ランナウェイズ」にも出演し、近年はCBSの「FBI: Most Wanted~指名手配特捜班~」で主人公ジェス・ラクロイ役を3シーズン演じたが、2022年3月に番組を離脱していた。最後の出演作品はNetflixの殺人ミステリーシリーズ「The Residence」で、出自に戻る形でオーストラリア首相役を演じていた。
「FBI」シリーズの製作者ディック・ウルフは声明で「なんとショッキングなニュースでしょう。ウルフ・エンターテインメントの全員がジュリアンの死を深く悲しんでおり、ご家族全員にお悔やみを申し上げます」と述べている。

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