この夏観たい、バカンス映画の金字塔ジャック・ロジエ監督「オルエットの方へ」4K版7月5日公開
2025年6月10日 12:00

輝く季節を軽やかに大胆に切り取り、ゴダールが絶賛し、トリュフォーが嫉妬したという逸話をもつバカンス映画の巨匠ジャック・ロジエの「オルエットの方へ」4Kレストア版が7月5日公開される。ポスタービジュアル、予告編、場面写真が披露された。
ロジエ監督の長編第2作。9月の初め、パリで働くジョエルは、友人のカリーンと一緒に、親戚のキャロリーヌが持つ海辺の別荘にヴァカンスへ行く。ワッフルを食べたりエビをとったり、女三人、誰にも邪魔されず気ままに過ごしていたある日、偶然を装いジョエルの上司ジルベールが現れる。じつはジルベールは密かにジョエルに好意を寄せていたの。退屈しのぎにちょうどよいとジルベールと一緒に過ごす彼女たち。そんな時、浜辺でヨット乗りの青年と出会い、ジョエルは彼に惹かれていくのだが……。
海辺に降り注ぐ陽光、若者たちの笑い、ひと夏の恋……。そして、どこまでが演技で、どこまでが用意されたセリフなのか分からない俳優たちのひと夏を、日記のように映し出す。
本作公開を記念し、ジャン=リュック・ゴダールに絶賛されたロジエ監督の短編第2作「ブルー・ジーンズ」2Kレストア版公開、「ジャック・ロジエ監督特集」としてロジエ監督の過去の作品も上映される。「オルエットの方へ」4Kレストア版は7月5日からユーロスペースにて公開。
私はこの日、ほんの僅かなことから映画を作ることができ、そしてこの僅かなことを十分に信じてさえいれば、とても大きなものにできることを理解しました。
何よりもまず、私たちはロジエの子供のような視点を再発見し、どこに誘うのかわからない冒険に出発し、予期せぬことや偶然の出来事もゲームのように受け入れ、笑って、たくさん笑って、驚嘆しなければならないのです。
どの作品も、まるで初めて作る作品のように、そしてこれが最後の作品になるかのように取り組む。
思い出になる前に、今を映し取る。
ジャック・ロジエの映画は、常に同じ方向――危険、不確かなもの、自由――を指している不思議な羅針盤のようなものなのです。
2023年 / 特集上映「ジャック・ロジエのヴァカンス」に寄せて
(C)1973 V.M. PRODUCTIONS / ANTINÉA
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁の超一級サスペンス】全感覚を研ぎ澄ませろ――スパイによる究極のスパイ狩り
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”を知ってる?
【驚がくの実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

すっげぇ楽しい超刺激作
【めちゃ笑った】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

映画を変えた“伝説の映画”
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

超異例の“現象”
こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント