娘の死に残る謎…殺人の可能性も? フランソワ・オゾン監督作「秋が来るとき」本編映像&キャラポスター6種
2025年5月29日 14:00

フランソワ・オゾン監督最新作で、2024年のサン・セバスチャン国際映画祭で脚本賞を受賞した「秋が来るとき」の本編映像とキャラクターポスター6種がお披露目。映像では、80歳のミシェル(エレーヌ・バンサン)の娘・ヴァレリー(リュディビーヌ・サニエ)の死について、警部が「娘さんの死因に疑問が湧いて……」「殺人の可能性も」と語る、不穏なシーンが切り取られている。
「焼け石に水」「8人の女たち」「スイミング・プール」などの名作で知られ、カンヌをはじめ国際映画祭の常連となっているオゾン監督の新作は、自身の子どもの頃の思い出から着想を得て製作された人生ドラマ。自然豊かなフランス・ブルゴーニュで一人暮らしをするミシェルが、後ろめたい過去を抱えつつも、自分のため、家族のため、友人のため、ある秘密を受け入れる。美しいブルゴーニュの景観とともに、人生の秋から冬を迎える女性のドラマを繊細に、時にドラマティックに描き出す。サスペンス的な要素も垣間見え、初期のオゾンの作風を彷ふつとさせる。

劇中ではミシェルのもとに、パリで暮らす娘が亡くなったという突然の知らせが届く。急ぎパリへ向かったミシェルは、娘が自ら命を絶った可能性があるという、耳を疑いたくなる話に衝撃を受ける。
本編映像は、娘の死が一応の解決を見たかと思われたある日、ミシェルのもとを警部が訪ねてくるシーン。ミシェルは深呼吸のあと、「娘が小さい頃は仲がよかった」と、思い出を静かに語り出す。「父親はいた?」という問いかけにも笑顔を崩さず淡々と答えるミシェルと違い、どこか緊張感のある面持ちの警部は、「娘さんの死因に疑問が湧いて……」と、本題に入る。動揺するミシェルに、「事故や自殺ではないかもしれません……殺人の可能性も」と、真っ直ぐな視線で告げる警部。やがてミシェルの目は泳ぎ、その平静は揺らいでいく。
娘の死の真相とは何か。かつて仲の良かった母娘の関係は、なぜ壊れてしまったのか。そして、ミシェルが守ると決めた“秘密”とは――? さまざまな疑問がちりばめられた映像となった。

キャラポスターでは、メインの登場人物6人の姿に、劇中の印象的なセリフを表したキャッチコピーが添えられている。窓の外から差し込む光を浴びながら、どこか物憂げな表情を浮かべるミシェル。そのミシェルの家で、煙草に火をつける親友、マリー=クロード(ジョジアーヌ・バラスコ)。背後で心配そうに見守る母親をよそに、感情の読み取れない表情で前を見つめる娘・ヴァレリー。
腕のタトゥーをちらつかせながら、ミシェルとともに、居間で外を見ているマリー=クロードの息子・ヴァンサン(ピエール・ロタン)。ミシェルの料理を食べながら、母親と祖母の顔色を伺う孫・ルカ(ガーラン・エルロス)。ヴァレリーの事件を追い、ミシェルの元を訪れる警部(ソフィー・ギルマン)。穏やかながらもどこかに不穏さが見え隠れする、ミステリアスな仕上がりだ。
「秋が来るとき」は5月30日から東京の新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
(C)2024 – FOZ – FRANCE 2 CINEMA – PLAYTIME
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