ドキュメンタリーの名手スコセッシ、今度は自らカメラの前に立つ 監督はレベッカ・ミラー
2025年5月23日 22:30

映画界の巨匠マーティン・スコセッシ監督の人生と作品世界に迫る5部構成のドキュメンタリー「ミスター・スコセッシ(原題)」が、Apple TV+で制作されることが明らかになった。「タクシードライバー」「グッドフェローズ」「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」などの傑作を生み出し続けてきた名監督が、今度は自らカメラの前に立つことになる。
監督を務めるのは、「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」で知られるレベッカ・ミラー。アカデミー賞俳優ダニエル・デイ=ルイスの妻であり、劇作家アーサー・ミラーの娘でもあるミラー監督は、この異例のプロジェクトについて「スコセッシの作品と人生があまりにも広大で魅力的だったため、この作品は5年間かけて1部から5部構成へと発展しました」とコメントしている。
スコセッシ監督は長年にわたり、監督業と並行してドキュメンタリー製作でも独自の地位を築いてきた。1970年の伝説的なコンサート映画「ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間」への参加に始まり、78年の「ラスト・ワルツ」では史上最高のコンサート映画の一つとされる作品を完成させた。90年代の「A Personal Journey with Martin Scorsese Through American Movies」では4時間を超える大作で映画史への深い造詣を披露し、近年はボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、作家フラン・レボウィッツなど多彩な題材を手がけている。
今回の作品には、スコセッシ作品の常連であるロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオをはじめ、故ロビー・ロバートソン、シャロン・ストーン、ジョディ・フォスター、ケイト・ブランシェット、脚本家ポール・シュレイダーらがインタビューに応じる。さらに盟友スティーブン・スピルバーグ監督、そしてスコセッシ監督の家族も出演予定だ。
ドキュメンタリーは学生時代の実験的映像から最新作「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」まで、スコセッシ監督の全キャリアを網羅する構成となっている。また、彼の作品に一貫して流れる「人間の根本的本質における善と悪の在り処」というテーマにも深く迫るという。
「ミスター・スコセッシ(原題)」の配信開始時期は未定だが、9月下旬開催のニューヨーク映画祭での初上映が有力視されている。これまで他者の人生を映像で切り取ってきた巨匠が、自らの人生をどのように語るのか注目される。
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