二宮和也&小松菜奈「8番出口」カンヌ上映から一夜明け、熱い思いを明かす「“楽しかった”と言ってもらえるのが一番嬉しい」
2025年5月20日 10:45

二宮和也が主演した「8番出口」が、5月19日深夜(現地時間)に第78回カンヌ国際映画祭で公式上映され、一夜明けて行われたフォトコール(プレス向け撮影会)に二宮、小松菜奈、川村元気監督、脚本家の平瀬謙太朗が登場した。

本作は、2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏がたった1人で制作し、全世界累計170万ダウンロードを突破した大ヒットゲーム「8番出口」を実写映画化したもの。地下鉄の駅を舞台に、無限にループする地下通路に閉じ込められたプレイヤーが様々な“異変”に恐怖しながら「8番出口」を目指す姿を描く。
本作は、カンヌ国際映画祭の「ミッドナイト・スクリーニング」部門に正式招待され、上映後には満員の2300人から大歓声のスタンディングオベーションが送られた。深夜に特別上映される「ミッドナイト・スクリーニング」部門は、ジャンルを問わず、大胆で独創的で、常識を覆す作品が選出される映画祭の公式セレクションのひとつで、これまでに「新感染 ファイナル・エクスプレス」や「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」などを輩出している。


フォトコール後、二宮と小松は日本のマスコミ向けの取材会に出席。初のカンヌ国際映画祭の公式行事を無事に終えた二宮は、「無事にカンヌで上映できた喜びと、その喜びが観客の皆さんの評価に直結して良かったです。カンヌ国際映画祭に正式招待されてから本日まで、いい思い出になったのでほっとしています」と笑顔。
小松も「深夜上映なのに2300人もの観客の皆さんが歓迎してくださり、楽しみに待っていてくれたのだなという嬉しい気持ちと、やはりカンヌ国際映画祭という場で初上映することに、チームみんなで喜びを分かち合えた素晴らしい時間でした」と、喜びを語った。

スタンディングオベーションが8分間も続いたことについて感想を聞かれた二宮は、「日本でもなかなか経験のできないことを海外で起こせたというのは、『8番出口』のもつ影響力。川村監督や平瀬さんをはじめ、スタッフの方たちが楽しそうにしていたのを見られたのは良かったです」と感慨深い表情。小松も「本当に感動しました。やはり今回、チームのみなさんと一緒に現地の反応が聞けるのは貴重な経験ですし、どのような反応がかえってくるのか気になっていましたが、観客の皆さんは真剣に観てくれていたので、心にぐっとくるものがありました」と感動を噛みしめた。

主演に加えて、脚本協力としても参加した二宮は、公式上映を観た観客からの「ゲームを上手く映画化していて、新ジャンル系の地位を全世界で確立すると思う」「実際に通路に迷い込み、抜け出せなくなるような印象を観客に抱かせていた」「観客も一緒になって異変を探すような、映画を受動から能動の体験へと変えていた」などといった反応を受けて、「“楽しかった”と言ってもらえるのが一番嬉しいですし、それが本質であってほしいと思います。もう一回観たいとか、あのシーンを観直したいとか、ストレートに感想を言ってもらえるように、脚本づくりから携わりました」と手応えをにじませた。

カンヌで街巡りもした2人に特に印象的だった8つのエピソードを4つずつ上げてもらうと、二宮は「僕は飛行機でパリへ向かっている途中、初めての航路で北極の上を通り、人生初の流氷を見たこと。次は、今回初めてカンヌに訪れて、“映画『浅田家!』をパリで観ました!”と街の方に言われたこと。あとは、やはり街並みです。日本ではなかなか見られない坂道や石畳などの景色が印象に残っています。仕事で名所に訪れて、カンヌの景色を見て、あそこに映画祭の会場があるんだな……とか目視した数時間後に会場に行き、レッドカーペットを歩いたのも思い出深いです」と明かす。

小松も「私はレッドカーペットです。毎年、この時期にニュースなどでカンヌ国際映画祭の模様は観ていたので、まさか私がそこに参加できるとは思ってもおらず、今回の件を聞いたときはまだ実感がわかなかったです。次は、リゾート地ならではの太陽や海。光が日本とは違うのか、写真を撮っても日本とは違う写り方になるなと感じました。かっこいい写真が撮影できます(笑)。あとは、弾丸でしたがカンヌの余韻を楽しめたこと。一日一日が濃く、夢のような時間を過ごせました。お仕事で観客の皆さんと一緒に映画を最初から最後まで観る機会はなかなかないので、反応が確認できて嬉しかったです。上映前から歓声が起きるなんて日本にはない反応だと思うので、経験できて良かったです」と振り返った。
「8番出口」は、8月29日公開。
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