「名探偵コナン 隻眼の残像」声優、あらすじまとめ 公開後に知っておいてほしいこと【ネタバレあり】
2025年5月18日 12:00

大ヒット公開中の「名探偵コナン」の劇場版最新作「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」。国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)で4週連続1位に輝き、累計成績は動員786万人、興収113億円を突破。どこまで記録を伸ばすのか注目を集めている。
本記事では、同作のあらすじ、声優、知ればもっと楽しめる情報をネタバレありで紹介していく。

国民的大ヒットアニメシリーズ「名探偵コナン」の劇場版28作目。毛利小五郎と長野県警の隻眼の警部・大和敢助がキーパーソンとなり、長野の雪山を舞台に巻き起こる過去と現在の事件を描く。
長野県・八ヶ岳連峰の未宝岳。長野県警の大和敢助は雪山である男を追っていたが、男が放ったライフル弾が左眼をかすめ、同時に起こった雪崩に巻き込まれて負傷してしまう。それから10カ月後。敢助は、天文台の施設研究員が襲撃された事件の捜査のため現場へ駆けつける。しかし、天文台の巨大パラボラアンテナが動き出すと、雪山の事件で負傷して失明していた敢助の左眼が、なぜか激しくうずくのだった。そしてその夜、毛利探偵事務所には、小五郎の警視庁時代の同僚だった「ワニ」と呼ばれる刑事から電話が入る。ワニは未宝岳で敢助が巻き込まれた雪崩事故を調査しており、事件ファイルに小五郎の名前があったというのだが……。
毛利蘭/山崎和佳奈
毛利小五郎/小山力也
大和敢助/高田裕司
諸伏高明/速水奨)
上原由衣/小清水亜美)
鮫谷浩二(ワニ)/平田広明
安室透(降谷零)/草尾毅
風見裕也/飛田展男
大友隆/山田孝之
円井まどか/山下美月
林篤信/羽多野渉
長谷部陸夫/関智一

本作の中心となる長野県警組のひとり、諸伏高明(もろふし・たかあき/あだ名は「コウメイ」)。実はその弟は、黒ずくめの組織に“スコッチ”として潜入し、後に殉職した公安部の警察官・諸伏景光(ひろみつ)だった。ふたりは幼い頃に両親を殺害され、高明は長野、景光は東京の親戚に引き取られた。その後、景光が公安に配属されてからは音信不通となった。
景光は、降谷零(安室透)の幼なじみで親友、警察学校の同期でもある。劇場版第25作「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」では、景光、降谷、そして殉職している松田陣平、萩原研二、伊達航を含めた通称「警察学校組」のエピソードが、詳しく描かれている。
高明は景光に降谷を紹介されたことがあり、アニメの第1003~1005話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」のなかで、そのことを思い出した。またアニメの第1123~1124話「群馬と長野 県境(ボーダー)の遺体」では、景光がかつて、群馬県警の山村警部の幼なじみだったことが明かされる。
以上の通り、主要キャラクターとさまざまなつながりをもつ景光。さらに本編では、高明の回想シーンに登場しており、「自分の死は組織のキレ者の人物が偽装したものだ」と、意味深な言葉を残している。景光は、今後も何らかの形で、物語に深く絡んでくることが予想される。

本作の見どころのひとつはやはり、普段はお酒やギャンブルに夢中なダメ親父キャラで、推理中はコナンに麻酔銃で眠らされている小五郎の、一味違うカッコいい、シリアスな一面が見られること。そして、小五郎は実は射撃の名手であり、劇中にはその腕前を披露するシーンがある。
警察官としての現役時代、拳銃・射撃の腕がピカイチで、警視庁でもトップを争う腕前だった小五郎。そのことが分かるエピソードが、劇場版第2弾「名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)」で描かれている。現役時代の小五郎は、取り調べ中に逃走した殺人犯に妻・英理が人質にとられた際に、拳銃を発砲。しかし銃弾は英理の足をかすめ、そのことで心ない噂が立つことに。しかし、小五郎は「人質がケガをすれば、犯人の逃走の足手まといになるため、解放されるだろう」という計算の下、あえて英理の足を狙っていたのだ。

筆者の個人的な考えでは、英理や蘭、本作で登場する、警視庁時代の同僚だった「ワニ」ら、自分の大切な人が危険に晒されると、小五郎は本気モードになる印象。劇場版ではそのほかにも、小五郎がコナンを上回る冴えた推理を見せる第9作「名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)」、蘭や子どもたちが人質にとられた事件を解決しようと、小五郎が警察、英理とアツいタッグを組む第10作「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」などで、カッコいい姿を堪能することができる。
また現在、Netflixで配信されている「名探偵コナン TV特別セレクション」の「毛利小五郎セレクション」では、小五郎にフォーカスしたアニメのエピソードを鑑賞できる。
原作でもアニメでも、三国志に詳しい描写が多い毛利蘭。諸伏高明が、今起きていることを賢人が残した教訓や中国の故事などで例える発言をした際にも、蘭が解説をするのがおなじみになっている。
「炎の中に赤い馬」の事件が描かれる、原作39巻のカバーに載っている青山剛昌先生のコメントによると、アシスタントの一人がつぶやいた「蘭ちゃんって三国志に詳しいんだ。変わってるね」という発言を聞き、三国志が思っていたよりメジャーじゃないことに驚いたそう。青山先生の仕事場には三国志マニアがそろっていたため、みんな三国志に詳しいと思っていたとか……。
5月3日に放送されたアニメ「名探偵コナン」1161話「秘密の残像」では、「隻眼の残像」の後日談が描かれた。映画のなかでは、小五郎がワニに「お前結婚はまだなのかよ」と言ったり、ワニのパソコンに「指輪引き換え」「レストラン予約」などの付箋があったりしたが(以下の動画にも登場)、恋人にプロポーズしようとしていたことが明かされた。
目暮警部が部下・沢渡刑事の不倫を疑い、その調査を頼もうと毛利探偵事務所を訪れる。沢渡はある女性と表参道のカフェに行っていたほか、覆面パトカーのドライブレコーダーには高級ジュエリーショップに入る姿や、花束を買う様子が映っていた。

コナン、小五郎たちが調査を進めると、沢渡は亡くなった先輩のために行動していたことが判明する。その先輩こそがワニで、映画のなかで亡くなったワニの所持品の整理を担当した沢渡は、そのなかに宝石店で女性用の指輪を注文した伝票を見つける。恋人がいたことも知っていた沢渡は、この指輪でプロポーズする予定だったと考え、規則違反とわかりつつも、指輪を恋人に届けようとしていたのだ。
この回では、ワニが隠れ公安だったため、殉職にはならず、さらにワニの話題がタブー扱いされていることも明かされた。

劇中では、「証人保護プログラム」に関わる法整備が国会で進んでおり、その動きが、未宝岳で起きた一連の事件とも大きく関わっていくことに。
そもそも証人保護プログラムとは、事件に関する重大な証言をしたことで、危険に晒される人物を守る制度。該当者は新たな名前、住所などが与えられて別人となり、政府の保護下に置かれることになる。
この証人保護プログラムの話題になった際に、灰原哀は、FBI捜査官・ジョディとの会話を回想。アニメの345話の「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」にある通り、ジョディはかつて、黒ずくめの組織の一員・ベルモットによってFBI捜査官だった父を殺され、家を焼き払われた。そして証人保護プログラムを受け、FBIに入局した過去がある。アニメの346~347話の「お尻のマークを探せ!」にて、灰原はジョディ先生から、証人保護プログラムの申請を提案されていた。灰原は「逃げたくないから」という理由で、その提案を断っている。
上記の通り、本作に登場するジョディを観て、2023年に亡くなったジョディ役の声優・一城みゆ希さんを思い出した方もいるのでは。エンドロールでは、「In memory of」として、一城さん、そして劇場版「名探偵コナン」の初代美術監督として数々の作品を手掛け、2024年に亡くなった渋谷幸弘さんを追悼している。
コナン映画おなじみとなっている、エピローグ後の来年の映画予告。今回は、トンネル内を疾走するシーンとオートバイの音が使用され、漂うような白い羽毛が映し出された。そして、「風の女神様」という蘭のセリフ、「女神じゃねぇ、女海賊だよ」という横溝重悟らしきキャラのセリフ、「うるせーよ」という萩原千速らしきキャラのセリフが流れた後、次回作が2026年ゴールデンウィークに公開予定であると告知された。
千速とは、神奈川県警の白バイ小隊長。コナンがスケボーで追跡中、逃走車の体当たりによる落下のピンチに、白バイで颯爽と現れジャンプキャッチ。それを目撃した蘭は「風の女神様」のようだと感じた。爆弾解体中に殉職した萩原研二は弟。
重悟は、神奈川県警の警部で、横溝参悟の双子の弟。性格は荒っぽく馴れ合いを嫌うタイプ。千速とは下の名前で呼び合う仲だ。
ちなみに、2024年に行われた舞台挨拶では、山口勝平が「(次回作の予告は)劇場で公開される直前に録るんですよ。そのときに呼ばれると、(自分のキャラが映画に)出るんだなとわかる」と明かしていた。

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