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【来日インタビュー】サイモン・ペッグ、「ミッション:インポッシブル」最新作は「シリーズで最もお気に入り」 好きなガジェットも語る

2025年5月16日 19:00

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ファンが最も気になっている、シリーズ継続の可能性についても聞いてみた
ファンが最も気になっている、シリーズ継続の可能性についても聞いてみた

トム・クルーズ主演の大ヒットシリーズ最新作「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」。クルーズをはじめ、主要キャストの来日も大きな話題となり、盛り上がりが加速するなか、映画.comでは、来日したベンジー・ダン役のサイモン・ペッグにインタビューを敢行。最新作でのベンジーやイーサンのアクションの見どころ、ベンジーが見せるシリアスな演技を語ってもらうとともに、改めてシリーズの壮大な歩みを振り返ってもらった。(取材・文・撮影/編集部)

タイトルでは、前作「ミッション:インポッシブル デッドレコニング」に続き、いくつもの意味を持つ語“レコニング”が引き継がれ、さらには“ファイナル”と謳っており、「29年におよぶシリーズの最後」「イーサンの最期」など、さまざまな展開を推測させる意味深なものとなっている。前作の最後で、スパイ組織・IMFに所属するイーサン・ハント(クルーズ)が手にした鍵をめぐる物語が展開。第5作「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」からシリーズを手がけるクリストファー・マッカリー監督が続投した。


■ベンジーがチームのリーダーに、そして激しい肉弾戦も!? 「本作がシリーズのなかで最もお気に入り」
画像2(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

約30年間におよぶシリーズは、次々とイーサンの前に立ちはだかる“不可能”なミッション、それに挑むクルーズの、文字通り“生身”のアクション、そしてイーサンを支えるIMFメンバーのチームワークなど、さまざまな理由で、世界中を熱狂させてきた。ペッグが演じるのは、シリーズ第3作「M:i:III」で初登場した優れたエンジニアで、人気キャラクターのベンジー。当初は遠隔でミッションを支えるサポートの役割だったが、シリーズを追うごとに、自ら現場に行き、タフなミッションを遂行するようになる。

画像13(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

本作でもベンジーは大活躍を見せており、イーサンからチームを任され、激しい肉弾戦もたっぷり披露している。ペッグ自身は、こうしたベンジーの変化をいかにとらえ、アクションに挑んできたのだろうか。

「本当に20年間、この役を演じられて、素晴らしい道のりを辿ってきました。ベンジーは謙虚なエンジニアから成長して、現場で一人前のリーダーを務めるまでになりました。毎回、新作に入る前に、過去のシリーズを見直すんです。ベンジーが何を経験してきたのか、改めて確認して、より成長していく、できなかったことができるようになる“進化”を見せられるように」
「今回のアクションは、全部チェックしてほしいですが、北極圏にある小屋での戦いが大きな見どころです。そのシーンでは本当の炎を使っていたので、かなり熱かったですが(笑)、とても楽しかったです。それから、ベンジーが窮地に陥るクライマックスのシーンも楽しかったですね」
画像3(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

第5作「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」では、ベンジーが壁に投げつけられるアクションを見ていたクルーズがペッグを心配し、「やり過ぎだよ」と戦々恐々としていたという、ほっこりするエピソードもあった。過去のインタビューで、ペッグも「トムは僕たち全員にとても母性的だ」と話しているが、アクションについて、クルーズから何かコメントは?

「ある意味で幸運なことに、今回、トムは僕がアクションをする現場にはいなかったので、メンドリのように、僕を見守ることはなかったです(笑)。ですが、僕らがやらなければならないことよりも、彼が僕らの目の前でやることの方がよっぽど怖いですからね(笑)。ですから、トムが私たちのアクションシーンに動揺するのが、何だか面白いです」
画像4(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.
画像5(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

その言葉通り、「ミッション:インポッシブル デッドレコニング」でクルーズが挑んだ、バイクでの断崖絶壁ジャンプを見ていたペッグは、「いつもすごく怖くなります」と語っていた。

「本当にトムは、コミットメントがすごいです。観客に本物のスリリングな、驚嘆する映画的体験を与えるために、どんな準備もする。シネマというアートに対して、100%のコミットメントをもっている。あそこまでやる俳優をほかに知らないですし、本当に信じられないほど、すごいことだと思います」
「トムのアクションは、見られるものは見に行くようにしているんですが、生であの光景を見なければならないので、トムのことは、常に心配です。本作での(小型プロペラ機の)空中戦は、南アフリカ上空で撮影していたので、見に行くことはできなかったんですが、潜水のシーンには立ち会うことができて……すごかったですね」
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ベンジーは不可能なミッションを前にして頭を抱えたり、かと思えば、遠隔からハードルの高すぎる指示をしてイーサンを驚かせたりと、ユーモアたっぷりの、チームのムードメーカー的存在。しかし、どんどんミッションの難易度が上がっていくなかで、本作ではユーモアを入れられる瞬間が少なかったのでは?

「確かに、非常に大きな脅威が描かれていて、全てが本作に集約されています。本作は、第1作から約30年間、私にとっては約20年間の集大成です。そのなかで、ベンジーの役割というのは、よりシリアスなものに変化しているんです。チームのリーダーを務め、いままで対峙したことのないものと戦うことになります。凄まじいピンチのときにジョークを言うのは難しいですからね(笑)」
「ベンジーはやっぱり、チームのなかで、コメディリリーフ以上の役割を担っていて、笑いの要素だけではないと思っています。彼はチームの一員であり、ただ気の利いたことを言って、その場を面白くするだけの存在ではありません。ですから今回は、そのシリアスな部分を出すことができて、とても良かったです。私はシリアスな演技は、コミカルな演技同様に好きなので、今回は少し違うことができて、ものすごく楽しかったですし、本当に満足しています。本作がシリーズのなかで最もお気に入りになりました」

■長年続く、トム・クルーズビング・レイムスとの友情 「イーサンとルーサーは親で、ベンジーは子ども(笑)」
画像7(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

本シリーズの大きな魅力のひとつは、クルーズ、ペッグ、そしてルーサー・スティッケル役のビング・レイムスという、おなじみのメンバーのチームワーク。ふたりとの信頼関係や絆を感じる瞬間についても、教えてもらった。

「トムとビングとは、とても演じやすいんです。ふたりとは長い間、ずっと友だちですし、本シリーズの僕の最初の撮影シーンも、あのふたりと一緒でした。キャラクターとしても、長く友情が続いていて、お互いに信頼し合っている関係が感じられると思います。ですがいまは、イーサンとルーサーが親で、ベンジーが子どものような関係にもなっています(笑)。やっぱりルーサーはハッカーとして本当に優秀で天才ですし、イーサンはもちろん素晴らしいですし。ベンジーは20年間、チームの一員であるにも関わらず、若手のような気持ちが抜けていないんです」
画像8(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

前作から続く設定として、AI・エンティティ(劇中では“それ”と呼ばれる)が世界を支配し、「何が現実で、何が現実ではないか」という、人々の認識にまで影響を与えている。冒頭では、そんな世界の在り様が視覚的に表現されているが、「いまの現実と近い部分があるから、観客の皆さんも、もう理解できるよね」と言わんばかりの勢いで、すぐにそのシーンは終わりを告げる。ペッグは、「最初に“それ”、エンティティについて聞いたときは、『面白い』と思いました」と語り出す。

「本シリーズはテクノロジーを重視してきたので、その題材がすごく『ミッション:インポッシブル』っぽいですし、テーマとしても合っているなと。最初に話していたのは2019年だったんですが、AIがこんなにも存在感を増すとは思っていませんでした。ですがいまは皆が、その存在感を感じていますよね。エンティティが、私たちが“本物”だと認識しているニュースや真実をコントロールしているのではないかと信じられるほどです。本作には非常に、先見の明があると思いました」

■シリーズ約30年間の集大成的な作品に 過去作へのオマージュも多数、注目ポイントは?
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ペッグが最初に語った通り、本作はタイトルで“ファイナル”と銘打たれており、集大成的な作品でもある。長年のファンが嬉しくなる過去作へのオマージュや目配せが、多数ちりばめられているが……。

「今回のオマージュは割と分かりやすいですよね。第1作『ミッション:インポッシブル』の(イーサンが天井から吊られながら、CIA本部に侵入するシーンで)クリーガー(ジャン・レノ)が、デスクに落としたナイフを、CIA職員のダンロー(ロルフ・サクソン)が保管し、素晴らしい形でフィナーレに戻ってくるのも最高ですよね。僕が初出演した『M:i:III』の最初のセリフにもあった、“ラビットフット”に関するシーンもあります。劇中では触れられなかった『ラビットフットが何か』ということを、マックQ(マッカリー監督)が説明し、各作品を結び付ける機会として使うことができました」
「僕ももしかしたら、ラビットフットの要素を取り入れることを提案したかもしれないですが、マックQに『もう入っているよ』と言われてしまいました(笑)。本当にマックQは、シリーズ全体をしっかりととらえていて、百科事典のような知識をもっているので、自由にアイディアを引き出してくることができるんです」

■シリーズを振り返って… お気に入りのガジェット&シリーズが愛され続ける理由は? 「本当に『ミッション:インポッシブル』が大好き」
画像10(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

インタビューも終盤に差しかかり、ここで改めてペッグに、壮大なシリーズの歩みを振り返ってもらった。シリーズのなかで忘れがたいシーンやエピソード、そしてファンが毎回楽しみにしている、お気に入りのガジェットは? また、本シリーズがここまで世界中の人々の心を掴んだ理由とは?

「お気に入りのガジェットは、第4作『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』の、廊下に誰もいないように見せられる装置ですね(※イーサンとベンジーがクレムリンへの侵入時、CG映像をその場で生成し、スクリーンに投影する装置)。あれは、本当に賢いアイディアだと思います。記憶に残るシーンとしては、本作のクライマックスと、やっぱり北極圏で撮影したシーンですね。めちゃくちゃ寒くて、実際にホッキョクグマが3回ほど来て、隠れなければなりませんでした」
「本作が支持された理由としては、やっぱり、同じことを絶対に繰り返さず、常に成長し、変わろうとしているからでしょうか。トムとマックQは毎回、自分たちの作品を超えるようなものを作らないと、満足できないんです。またこのシリーズには、ふたつの側面があります。最初の4本は、ブライアン・デ・パルマジョン・ウーJ・J・エイブラムスブラッド・バード――多彩な監督によって、毎回違うテイストの作品になっていました。その後の4本は、マックQひとりのビジョンが貫かれており、そうしたバリエーションに観客は惹きつけられるのではないでしょうか」
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最後に、ファンが最も気になっている質問を聞いてみた――本シリーズは同じキャスト・スタッフで今後も続くことを、期待しても良いのだろうか?

「それは、僕にも分かりません。『絶対にないとはいえない』という言い方をよくしますが、全く分かりません。本作のパフォーマンス次第でもあると思いますが、本当にトムにとっては最後かもしれないですし、本シリーズはトムなしではありえないと思いますから」
「2005年から人生にずっと存在し続けているシリーズで、まさかこのようなことになるとは想像もしていませんでした。僕自身は本当に『M:i:III』で、カメオ出演のような形で終わると思っていたんですよね。だからキャリアにとって驚くべき出来事になりましたし、本当に『ミッション:インポッシブル』が大好きです」

ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」は、5月17日からの先行上映を経て、同23日に公開。

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