「愚か者の身分」に山下美月、矢本悠馬、木南晴夏が参戦! 闇ビジネスから抜け出す3日間を描く特報
2025年5月13日 12:00

北村匠海、林裕太、綾野剛が共演した逃亡サスペンス「愚か者の身分」に、山下美月、矢本悠馬、木南晴夏が出演していることがわかった。あわせて、特報とティザービジュアルもお披露目された。
原作は、「マルチの子」の西尾潤氏のデビュー作で、第2回大藪春彦新人賞を受賞した同名小説(徳間文庫刊)。貧しさから闇ビジネスの世界に足を踏み入れ、抜け出せなくなった3人の若者たちの運命と、友との絆を描く。Netflixドラマ「今際の国のアリス」シリーズや「幽☆遊☆白書」などを手がけたプロデューサー集団「THE SEVEN」が、初の劇場作品として映画化した。
メガホンをとったのは、岩井俊二監督のもとで長年助監督を務め、「Little DJ 小さな恋の物語」「いけいけ!バカオンナ 我が道を行け」などの永田琴監督。「ある男」で第46回日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を獲得した向井康介が、脚本を担当した。
SNSで女性を装い、言葉巧みに身寄りのない男性たち相手に個人情報を引き出し、戸籍売買を日々行うタクヤ(北村)とマモル(林)。彼らは劣悪な環境で育ち、気付けば闇バイトを行う組織の手先になっていた。闇ビジネスに手を染めているとはいえ、時にはバカ騒ぎもするふたりは、ごく普通の若者であり、いつも一緒だった。タクヤは、闇ビジネスの世界に入るきっかけとなった兄貴的存在の梶谷(綾野)の手を借り、マモルとともにこの世界から抜け出そうとする。
新たに出演が発表された山下は、タクヤが実際に男性と接触をする際、“オトシ”を担う仕事仲間・希沙良役。経済的に苦しい過去からお金に執着する一方で、実は情に厚く面倒見の良い一面をもつ、複雑な人物だ。山下は、「毒々しくも清々しい、真っ直ぐでひねくれている、3人の人間から“自分は何者か”考えさせられる作品」と本作のテーマに触れ、「程遠い世界を見ているようで、きっと誰しもが近しい境目を生きていると思います」と、コメントを寄せた。
タクヤに戸籍を売り、その後も腐れ縁で繋がっている江川春翔(谷口ゆうと)役に、矢本を配した。家族と離ればなれになったことで自暴自棄になり、経済的に困窮。追いつめられた末に戸籍を売るという、まさに“あとがない”役どころだ。矢本は「僕には家庭があり、ここが何より幸せで絶対になくなってほしくないもの。それを失った男を演じる上で1番大切なものを僕はすでに持っていました」「あとはそれを奪われることを想像するという苦行でした」と振り返る。これまでの自身のイメージとは異なるキャラクターに挑んでおり、「ポップな矢本悠馬はいません。見たことないヤツやってます!」と宣言した。
木南は、裏社会の運び屋・梶谷からの不器用ながら真っ直ぐな愛情を受ける恋人・由衣夏役。一見無邪気だが、実は全てを理解した上で梶谷に愛情を注ぎ、陰で支えている。そんな芯の強さと包容力を兼ね備えた女性を演じた木南は、「あまりにも美しく、3人の男性が紡ぐ絆の物語が青春そのもので、見終わった後とても爽やかな気持ちになりました」「この作品に参加できたことを、心から嬉しく思います。そして多くの人にこの作品が届くことを願っています」と、メッセージを託した。
(C)2025映画「愚か者の身分」製作委員会特報は、闇で生きるしかない男たちが、そこから逃げだそうと必死にもがく姿を活写。闇ビジネスで金を貯めたタクヤは、親に捨てられ、孤独なマモルに「一緒に来るか?」と声をかけ、新しい生活を提案。しかし、ふたりで過ごす気の置けない時間は束の間で、突然タクヤが消息を絶つ。何の前触れもなく姿を消したタクヤを心配するマモルだったが、周囲には「余計なことは知らん方がええし、知りたがらん方がもっとええ」と一蹴される。梶谷が放つ「お前、何やった?」という一言が、とてつもない緊張感を放っている。
ティザービジュアルは、タクヤ、マモル、梶谷の3人が、ネオン輝く新宿・歌舞伎町の街をバックに、肩を寄せ合う姿をとらえたもの。「生まれ変わるんだ。」というコピーとシンクロするように、闇ビジネスで働く3人がともに前を見つめる姿は、彼らの再出発への意思を感じさせる。
「愚か者の身分」は、10月24日に全国公開。山下、矢本、木南のコメント(全文)は、以下の通り。
撮影に参加させていただいたのは数日ですが、想像以上に濃く熱く忘れられない夏の記憶が刻まれました。毒々しくも清々しい、真っ直ぐでひねくれている、3人の人間から“自分は何者か”考えさせられる作品です。程遠い世界を見ているようで、きっと誰しもが近しい境目を生きていると思います。この座組に参加できたことが、本当に嬉しいです。公開を私も楽しみにしております!
俳優にとって役を纏っていない実生活の過ごし方というのは仕事以上に仕事だったりして、今作の役どころはそれが追い風となって背中を押してくれたなと思っております。というのも僕には家庭があり、ここが何より幸せで絶対になくなってほしくないもの。それを失った男を演じる上で1番大切なものを僕はすでに持っていました。あとはそれを奪われることを想像するという苦行でした。ポップな矢本悠馬はいません。見たことないヤツやってます!
脚本を読んだ時と、本編を見た時とこれほどイメージが変わった映画は初めてでした。あまりにも美しく、3人の男性が紡ぐ絆の物語が青春そのもので、見終わった後とても爽やかな気持ちになりました。この作品に参加できたことを、心から嬉しく思います。そして多くの人にこの作品が届くことを願っています。
(C)2025映画「愚か者の身分」製作委員会
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