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没後3年、石井隆監督特集上映の開催を記念し「ヌードの夜」HDリマスター版特報&各作品の新場面写真を公開

2025年5月9日 12:00

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「ヌードの夜」
「ヌードの夜」
(C)日活

GONIN」「天使のはらわた」シリーズなどで知られる石井隆監督の没後3年に合わせ、特集上映「石井隆Returns」が6月6日から開催される。これに先駆け、5月23日に「ヌードの夜」HDリマスター版の先行上映イベントが行われ、竹中直人とライムスター宇多丸がトークショーに登壇することが発表され、2人がコメントを寄せた。併せて「ヌードの夜」HDリマスター版特報 (https://youtu.be/X5mdiyFYaCw)と各作品の新たな場面写真が公開された。

「ヌードの夜」
「ヌードの夜」
(C)日活

2022年5月22日に逝去した石井監督は、1970年代から、名美と村木の悲しい愛を描いた「天使のはらわた」の劇画家として人気を博し、日活ロマンポルノでは「赤い教室」(79/監督:曽根中生)、「ラブホテル」(85/監督:相米慎二)などの脚本も担当。「天使のはらわた 赤い眩暈(めまい)」(88)で映画監督デビューを飾った。

その後も、「死んでもいい」(92)、「ヌードの夜」(93)などを脚本・監督し、女と男の愛の姿を性愛と暴力を通して、叙情的に、かつ情熱的に描き上げた「死んでもいい」は、第33回ギリシア「テッサロニキ国際映画祭」で最優秀監督賞を受賞している。

「死んでもいい」
「死んでもいい」
(C)サントリー/日活/ムービー・アクト・プロジェクト

また「GONIN」(95)では、これまでの男女の物語を抑え、社会で行き詰った5人の男たちが仕組んだ強盗計画の顛末を、壮絶なバイオレンス・アクションで描き、新境地を開く。その後も、唯一無二の美学、世界観でファンを魅了し続けた。また、イギリス、フランス、北米などで石井隆監督作品のワールドセールスがぞくぞくと決まるなど、海外で再評価が高まり、今回の特集上映が実現した。

「夜がまた来る」
「夜がまた来る」
(C)テレビ東京/キングレコード/ムービー・アクト・プロジェクト
「天使のはらわた 赤い閃光」
「天使のはらわた 赤い閃光」
(C)テレビ東京/キングレコード/ムービー・アクト・プロジェクト

「石井隆Returns」の上映作品は、「死んでもいい」「ヌードの夜」「夜がまた来る」「天使のはらわた 赤い閃光」の4本。88年の監督デビュー作「天使のはらわた 赤い眩暈(めまい)」から3本目が「死んでもいい」となるため、映画監督としては初期にもかかわらず、すでに映画監督の成熟期と言っても過言ではない傑作ばかり。これまで複雑な権利関係により、まとめて上映される機会が少なかった4作品が、初めてHDリマスター版でスクリーン上映される貴重な機会となる。

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今回、特集上映の開催を記念して「ヌードの夜」HDリマスター版特報が披露された。ヤクザを殺した女・名美(余貴美子)と、その女に惚れた何でも屋・紅次郎(本名は村木/竹中直人)によるハードボイルドサスペンス。運命的な出会いを果たしたふたりは、その後、大きな事件へと巻き込まれていく。映像は「恋人の代行…やっていただけません?」という名美のモノローグにあわせ、傷だらけの紅次郎、追い詰められた表情を浮かべる名美のカットに続き、紅次郎がヤクザの仙道(椎名桔平)に拳銃を向ける緊迫したシーンが見て取れる。そして「結婚してくれなんて言いません…」とささやく名美に対し、「いいですよ…おやすい御用だ」と応じる紅次郎。「じゃあ…キスしてください」と目を閉じる名美。劇作家、脚本家、そして映画監督の石井隆が、幾度となく描き続けてきた、男と女の運命的な捻れた純愛。村木と名美…男女の運命の行方はいかに。

石井監督の命日にあわせ開催される先行上映イベントでは、「ヌードの夜」HDリマスター版の上映と共に、数多くの石井監督作品に出演してきた盟友の竹中と、ファンを公言しているライムスター宇多丸によるトークショーが行われ、当時のエピソードや監督の魅力などを語る予定となっている。チケットは5月9日の正午から池袋HUMAXシネマズ公式サイト(https://www.humax-cinema.co.jp/ikebukuro/news/111431/)で販売され、来場者には、劇作家でもあった石井隆監督が自ら手掛けた“名美イラスト原画”のポストカードが、全4種よりランダムで1枚プレゼントされるという。

名美イラスト原画
名美イラスト原画

「石井隆Returns」は6月6日からシネマート新宿、池袋HUMAXシネマズほか、全国順次開催。チケット情報や購入者特典、上映劇場などの詳細は、公式サイト(https://mapinc.jp/ishii-takashi)で確認できる。

先行上映イベントゲストの竹中と宇多丸のコメントは以下のとおり。


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石井隆監督作品はいつも濡れている。そして朽ちている。やるせなくはかなく残酷でかなしい。そしてなんとも言えない毒がある。決して誰もが観る映画ではない。好きな人はめちゃくちゃ好き。嫌いな人は全く嫌い…。こりゃ一体どう言う事だ…。どう言う事でもない。石井隆監督は永遠って事なんだ。

宇多丸(RHYMESTER)
途轍もなく恐ろしく(なんなら“リアルに”!)おぞましいのに、まるで昔から馴染んだ悪夢のように、なぜか繰り返しそこに戻りたくもなる……私にとって石井隆ノワールは、そんな言わば「夢幻的修羅場」に満ちた、魔の時空だ。そしてそれは言うまでもなく、劇場の暗がりに身を潜め、息を殺して、目撃すべきものなのだ。

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