教皇フランシスコの遺志を映像化 スコセッシ監督が異文化交流の教育ドキュメンタリーをプロデュース
2025年5月7日 08:00

4月に88歳で死去した教皇フランシスコが生涯をかけたプロジェクトが、世界的名匠の手によって映像化される。マーティン・スコセッシ監督がプロデューサーを務めるドキュメンタリー映画「Aldeas A New Story(アルデアス 新しい物語)」の製作が進行中だと、米Deadlineが報じている。
本作は、教皇が創設した国際教育運動「Scholas Occurrentes(スコラス・オクレンテス)」の映画製作プロジェクト「Aldeas」の活動に密着。インドネシア、ガンビア、イタリアなど複数の国々の若者たちが、自国の文化や歴史を伝える短編映画を製作する過程を記録している。本ドキュメンタリー最大の注目点は、教皇フランシスコの生前最後となるインタビューが収録されていることだ。さらに、これまで公開されていなかった教皇とスコセッシ監督の対話シーンも含まれる予定だという。
「今こそ私たちは互いに話し合い、異文化間で耳を傾け合う必要があります。自分たちの個人的な生活や経験から、自分たちが誰であるかという物語を共有することは、それを実現する最良の方法の一つです」と「アイリッシュマン」「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」などの名作を手がけてきたスコセッシ監督は語る。「文化的アイデンティティを保ちながら尊重し合ってアイデアを交換することは教皇フランシスコにとって重要なことであり、映画はそれを実現する最良の媒体なのです」
現在、インドネシア、ガンビア、イタリアなどが最初の参加国として名を連ねており、これらの国々の若者たちによる短編映画の制作過程も本編に収められる。製作された短編映画は、最終的に新設される地域の映画館で公開され、文化表現と教育のための永続的な拠点として機能することになるという。
本作はAldeas Scholas Films、スコセッシ監督のSikelia Productions、そしてMassive Owl Productionsの共同製作で、クレア・タバーナーとジョニー・シプリーが監督を務める。教皇の遺志を継ぐ意義深いプロジェクトとして、世界的な注目を集めることになりそうだ。
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