終末世界、声と聴覚を失った主人公が“内なる声”に導かれて最狂ヒーローに……サム・ライミ製作アクション、9月公開
2025年4月30日 12:00

「死霊のはらわた」シリーズなどで知られるサム・ライミが製作を務め、ビル・スカルスガルドが主演した映画「ボーイ・キルズ・ワールド(原題)」が、9月19日から公開されることが決定した。
舞台は、文明が崩壊した終末世界。狂気の女帝ヒルダ・ヴァン・デル・コイが支配する腐敗王朝のもと、少年ボーイ(スカルスガルド)は家族を虐殺され、声と聴覚を失う。絶望の中で彼を導いたのは、幼い頃に夢中になったゲームの主人公の“内なる声”。その声に突き動かされ、謎の男シャーマンのもとで地獄の修行に身を投じた彼は、沈黙の殺戮者へと覚醒する。年に一度の“粛清の日”の前夜──ついに復讐の時が来る。暴力の渦の中で仲間と出会い、少年はやがて自らの運命と向き合うことになる。

「IT イット」シリーズのペニーワイズ役で世界を震え上がらせ、「ジョン・ウィック コンセクエンス」「ノスフェラトゥ」など近年ますます存在感を高めるスカルスガルド。本作では狂気と哀しみを背負う“沈黙の復讐者”というキャラクターに挑戦。減量とハードトレーニングによる壮絶な肉体改造と無言の演技で存在感を放っている。
共演は、インドネシア武術“シラット”の達人として知られるヤヤン・ルヒアンのほか、ファムケ・ヤンセン、シャルト・コプリー、アンドリュー・小路、ブレット・ゲルマン、ジェシカ・ローテ、ミシェル・ドッカリーらが集結。さらに、スカルスガルド演じるボーイの“声”を「アーチャー」「ボブズ・バーガーズ」のH・ジョン・ベンジャミンが担当している。

監督は「最新鋭のビデオゲーム、韓国アクション、日本アニメ、クラシックなホラーファンタジーのエッセンスを融合し“狂気”と“楽しさ”を映画に注ぎ込んだ」と語る新鋭モーリッツ・モール。モール監督自身のカルチャー愛が詰まった本作は、「餓狼伝説」「ストリートファイター」などの名作格闘ゲームや、「北斗の拳」などのコミックを彷彿とさせる世界観だ。
その“狂気のアクションの中核”を担うのはダビド・シャタルスキ。「ブラック・ウィドウ」「キングスマン ゴールデン・サークル」にも参加した注目のアクション振付師であり、監督と共に約5年前から構想を練り続けてきた立役者のひとりだ。「未踏の表現領域に挑み、東南アジア武術をベースにアニメやゲームの動きを融合させた」というバトルシーンは、まさに“目撃する格闘ゲーム”だ。
音楽は「DEATH STRANDING」「メタルギアソリッド」などで知られるゲームクリエイター・小島秀夫監督の作品を長年支え、日本映画「竜とそばかすの姫」にも参加した作曲家、ルドウィグ・フォシェルが担当している。
「ボーイ・キルズ・ワールド(原題)」は、9月19日から新宿ピカデリーほか全国公開。
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