名優・寺尾聰は古川豪監督のあて書き 「金子差入店」新場面写真&メイキングカット公開
2025年4月15日 12:00

「SUPER EIGHT」の丸山隆平が主演する映画「金子差入店」で、丸山演じる金子の叔父・星田辰夫を演じた寺尾聰の新場面写真とメイキング写真が披露された。併せて、古川豪監督が寺尾のキャスティング秘話を明かした。
星田を演じた寺尾は、俳優・宇野重吉を父として生まれ、1964年にミュージシャンとして活動を開始。1966年にレコードデビューを果たし、1968年に石原裕次郎主演の「黒部の太陽」で俳優デビューを飾った。シリアスな演技からコミカルな役柄まで幅広くこなし、映画やドラマで長年にわたり活躍。「雨あがる」「半落ち」では、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、日本を代表する名優だ。

本作が長編初監督となった古川豪監督は、構想から11年の歳月をかけて自らオリジナル脚本を執筆。キャスティングについては「寺尾さんはあて書きです」と明かした。監督と寺尾は、助監督時代に寺尾主演のドラマ「仰げば尊し」を担当したことをきっかけで10年来続く付き合い。監督から寺尾への思いは強く、「とんでもない大先輩ですから、本当に尊敬しているし、(出演いただけて)嬉しいし、一緒にいられることが幸せでした」と語った。
さらに、脚本が最終稿になる前のある夜、突然寺尾から監督へ着信があり「今から台詞を読むから聞け」と言わたそうで、本気の台詞読み聞かせを受けたというエピソードを披露。その際、寺尾から「いい話だ」と、脚本に対する率直な意見があったそうで、その真摯な態度に感動したと監督は当時を振り返っている。

そんな寺尾が本作で演じた星田は、商い暮らしをする金子一家と共に暮らし、金子が営む金子差入店の前身である星田差入店を営んでいた過去があり、事あるごとに金子に助言を与え導く、重要な役どころ。公開された新場面写真は、店番中の星田の柔らかな表情や、金子一家を眺める優しいまなざしなど、星田の役柄や、劇中での役割が伝わるカットとなっており、名優の風格が伝わってくる。また、併せて公開されたメイキング写真は、差入店内で寺尾と監督が和やかに談笑する瞬間を捉えられており、現場の充実した雰囲気や2人の信頼関係が垣間見られる写真となっている。
本作は、刑務所や拘置所に収容された人への差入を代行する「差入屋」を営む家族の絆を描くヒューマンサスペンス。丸山が扮したのは、一家で「差入店」を営む金子真司。 ある日、息子の幼なじみの少女が殺害される凄惨な事件が発生する。彼女の死にショックを受ける一家だったが、犯人の母親が差入をしたいと尋ねてくる。
差入屋として犯人と向き合いながらも、日に日に疑問と怒りが募る真司。そんな時、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会う。彼女はなぜか自分の母親を殺した男との面会を求めていた。2つの事件の謎と向き合ううちに、真司の過去が周囲に露となり、家族の絆を揺るがしていく。
「金子差入店」は、5月16日よりTOHOシネマズ 日比谷他ほかで全国ロードショー。
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