【「アマチュア」来日インタビュー】ラミ・マレック×レイチェル・ブロズナハンが語る“プロ論”
2025年4月11日 19:00

スパイスリラー「アマチュア」(公開中)に主演するラミ・マレック、共演者のレイチェル・ブロズナハンが来日。このほど、ふたりは映画.comの取材に応じ、同作の魅力を語った。(取材・文・撮影/内田涼)

愛する妻と平穏な日々を過ごすCIA分析官のチャーリー・ヘラー(マレック)は、タフな特殊任務の経験はもちろん、暗殺経験も戦闘能力も皆無。しかし、ロンドン出張中の妻・サラ(ブロズナハン)がテロリストによって命を奪われ、彼の人生は一変する。
チャーリーは、「妻を殺した奴を見つけて、自らの手で裁きを下す」と、テロリストたちへの復讐を決意し、CIA の教官・ヘンダーソン大佐(ローレンス・フィッシュバーン)に、特殊スパイとしてのトレーニングを志願。チャーリーは CIA にすら予測不能な“彼ならではの方法”で、ヨーロッパ各地に潜むテロリストたちを追いつめていくが、その裏には驚くべき陰謀が隠されていた。

マレックは第91回アカデミー主演男優賞に輝き、旋風を巻き起こした「ボヘミアン・ラプソディ」以来、約7年ぶりの来日。本作ではプロデューサーも兼任し、「一見地味な男が、頭脳を武器にド派手な復讐劇を繰り広げる。一般的なヒーロータイプとはいえない主人公が、世界をまたに活躍する姿がとてもユニークだと思う」と語り、「リアルで洗練されたストーリーテリングも魅力」だとアピールする。

ブロズナハンは「普段はこういったスパイアクションものは、見るタイプではない」といい、「けれど、ラミがプロジェクトの中心に立った新たな試みという意味で、この作品にはとても興味が沸いた」と、出演を決意した理由を説明。「チャーリーが自分なりのスキルを発揮しながら、愛する人を悼み、その歴史とレガシーを守ろうとする姿に胸が打たれた」と振り返った。

そんなふたりに“プロ”として意識している点を聞くと、マレックは「俳優として、ひとつの作品に対し、時間と心身を捧げるわけだから、それに見合う仕事を全力でしたいと思っている」と力説。駆け出し時代を振り返り、「あらゆるオーディションを受けたし、声がかかればどんな現場にも行った。さまざまな事情でオファーを断ることもあったけど、若い頃は罪悪感も抱いてしまった」と明かしてくれた。
その上で「これといった限定的なものではなく、どんな脚本で、監督がどんなビジョンを抱いているのか? 何か特別な作品になる予感や直感を大切に、出演作を選んでいる」と語った。
一方のブロズナハンは、「飽きっぽい性格なので、同じことを繰り返すことは避けている」といい、「新鮮で、自分にとっても新しい学びがあるプロジェクトに惹かれます。自分が飛び込むには『少し怖いな』と思う作品ほど、ワクワクするんです」と、作品選びの基準をプロ目線で語ってくれた。


1981年、米ロサンゼルス出身。エジプト出身の両親の下に生まれ、学生時代から演技を学ぶ。2004年に映像デビューし、06年には「ナイト ミュージアム」でエジプトの王子・アクメンラーを演じ、注目を集める。その後もドラマ「24 TWENTY FOUR」「ザ・パシフィック」、映画「幸せの教室」「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 2」に出演し、15年にはドラマ「ミスター・ロボット」に主演。天才ハッカーを演じ、エミー賞の主演男優賞に輝いた。
そして18年には「ボヘミアン・ラプソディ」で伝説のロックミュージシャン、フレディ・マーキュリーを演じ、第91回アカデミー主演男優賞を受賞。「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」では、ボンドの前に立ちはだかる悪役・サフィンを演じた。最近では、第96回アカデミー賞で7部門に輝いた「オッペンハイマー」に出演している。

1990年、米ミルウォーキー出身。2009年から俳優活動を行う一方、ニューヨーク大学で学ぶ。13年にドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」でエミー賞のゲスト女優賞の候補に。17年からスタートしたドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」で主演を務め、ゴールデングローブ賞の女優賞(ミュージカル/コメディ部門)、エミー賞主演女優賞を受賞した。現在、製作中のジェームズ・ガン監督による 「スーパーマン」では、主人公クラーク・ケントと行動をともにするジャーナリスト、ロイス・レインを演じている。
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