実写版「リトル・マーメイド」音楽&トリビアまとめ アカデミー賞に輝いた名曲から、書き下ろし新曲まで【金曜ロードショーで放送】
2025年3月21日 20:00

日本テレビ系「金曜ロードショー」で、本日3月21日にディズニーの実写映画「リトル・マーメイド」(ロブ・マーシャル監督)が本編ノーカットで地上波初放送される。本作は、アンデルセンの童話「人魚姫」を原作にしたディズニーの名作アニメーションを実写映画化するもの。自分を信じ、心のままに新しい世界へ飛び出す人魚・アリエルの姿を、美しい映像と心を打つ音楽で描く。
「リトル・マーメイド(1989)」から受け継いだ、ディズニー音楽の巨匠アラン・メンケンによる名曲に加えて、本作のために、ブロードウェイ界の天才リン=マニュエル・ミランダ(「モアナと伝説の海」「ミラベルと魔法だらけの家」)が歌詞を書き下ろした新曲も注目したいポイント。この記事では、「リトル・マーメイド」を彩る珠玉の新旧ミュージカルナンバーをご紹介する。

人間の世界に憧れる好奇心旺盛なアリエルが、こっそり集めた陸のものに囲まれながら、「ダンスしたい」「お散歩したい」といった新たな世界への願望を歌い上げる楽曲。叶うはずのない切ない願いを歌う姿は、夢を実現させるためなら、どんな危険にも飛び込んでいくアリエルの前向きな性格を象徴している。「ねぇ これ欲しい? 20個もあるの」「なんて言った? あ……、足」など語りかけるような歌詞も、アリエルの可憐な魅力を引き出している。
アニメ版公開から30年以上愛される楽曲は、実写版アリエル役のハリー・ベイリーによって、さらに磨きがかかり、ミランダは「まさに本物の歌声だ!」と、その歌唱に一瞬で心を奪われたそうだ。

エリック王子(ジョナ・ハウアー=キング)に恋し、「人間になりたい」という願うアリエルを引き留めようと、カニのセバスチャン(声:ダビード・ディグス)が、「あっちじゃ、働くだけ。朝から晩まで」と、何不自由ない海の生活の豊かさ、人間世界で待ち受ける苦労を伝えようとする。海の仲間たちによる大合唱に、思わず心が踊るが、彼らの奮闘もむなしく、歌が終わる前にアリエルが去ってしまう様子が笑いを誘った。
ロック、レゲエ、バラードを織り交ぜ、多様な音楽性をディズニーらしさに落とし込んだアニメ版を代表する楽曲で、第62回アカデミー歌曲賞を受賞した。実写版では、アリエルはもちろん、セバスチャンや、タイのフランダー(声:ジェイコブ・トレンブレイ)ら、ユニークなキャラクターたちの歌唱にも耳を傾けたい。

本作のヴィランである、ずる賢い海の魔女・アースラ(メリッサ・マッカーシー)がアリエルに対して、契約を提案する場面で歌われる楽曲で、不気味な旋律が印象的。人間になる代わりに声を奪われると知り、不安がるアリエルを急かすように「ボディランゲージ、はっ!」と決断をけしかけるドスの効いた歌声は迫力満点。ディズニーのヴィランズソングとして、人気の高い楽曲だ。

アースラとの禁断の取引で、美しい声と引き換えに、3日間だけ人間に変身したアリエル。期限の日没までに、エリック王子とキスを交わさなければいけない“賭け”に勝つため、お目付け役のセバスチャンは、水辺に集う動物たちを集めて、ムード満点の「キス・ザ・ガール」を歌い上げ、ロマンティックな雰囲気でふたりのキスを後押しする。
ところが、何としても賭けに負けさせ、海の覇権を父王トリトン(ハビエル・バルデム)から奪おうと企むアースラが、部下のジェットサムとフロットサムを送り込み、彼らの妨害によって、キス作戦は失敗に終わる。

ここから紹介する3曲は、ミランダが「リトル・マーメイド」のために歌詞を書き下ろした新曲。「まだ見ぬ世界へ」は、エリック王子が、海に溺れた自分を救ってくれたアリエルへの思いを歌い上げるラブソングだ。手がかりは、アリエルの美しい歌声だけ。果たして、彼女はどこにいるのか――?
楽曲には募る恋心に加えて、自由を求める感情と“王子”としての葛藤、自分の人生を切り開く決意といった、さまざまな感情が込められている。アニメ版にエリック王子が歌うシーンはなかったが、本作では、エリック王子役のハウアー=キングがパワフルな歌声を披露している。

人間の姿になった代償に声を失ったアリエルが、馬車の荷台から街並みを見ているシーンで流れる、いわば“地上で初めて歌う”楽曲だ。新たな世界への溢れる好奇心や、人間になったことへの期待や不安――。声を出せないアリエルが抱える思いを、心の声として表現した明るくポップな1曲に仕上がっている。
目立ちたがり屋のカツオドリで、情報通を気取るスカットル(声:オークワフィナ)が、エリック王子がプロポーズするという噂を聞きつけ、大はしゃぎしながら歌う楽曲。ディズニープリンセスが主人公の作品としては、珍しくラップがフィーチャーされており、ミランダの音楽的なチャレンジ精神がうかがえる。なお、原題の「Scuttlebutt」は航海用語で、「帆船上の水飲み場」という意味から由来し、そこで交わされる「噂話」「ゴシップ」の意味で用いられる。

なおディズニープラスでは、メンケンが手がけ、トリトン役のバルデムが歌う“幻の新曲”「Impossible Child」が特典映像として視聴できる。

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