橋本愛、金髪褒められ歓喜「もうすぐ黒に戻す」と名残惜しむ【「早乙女カナコの場合は」公開記念舞台挨拶】
2025年3月15日 19:00

柚木麻子の小説を映画化した「早乙女カナコの場合は」の公開記念舞台挨拶が3月15日、東京・新宿ピカデリーで行われ、主演の橋本愛、共演する中川大志、山田杏奈、臼田あさ美、矢崎仁司監督(「三月のライオン」「ストロベリーショートケイクス」)が登壇した。

橋本は、客席の男性ファンから、金髪が似合っていると褒められ大喜び。「もうすぐ黒に戻すので」と返答し、同じファンから「嫌だ」と野太い声が飛ぶと、「私も嫌です~」と名残惜しむ表情を見せていた。

柚木による小説「早稲女、女、男」を原作に、自意識過剰で不器用な主人公・早乙女カナコの10年にわたる恋愛模様を中心に、彼女と周囲の人々が自分を見つめ直していく姿を描く。カナコを演じた橋本は、「本来の自分らしく生きられていない、不器用な人。何周も何周も遠回りして生きる姿が愛おしく、私自身に重なるものもあった」と役柄について語り、「カナコの生き様が、皆さんに魅力的に映っていたら、私自身も救われる気持ちになる」と、ファンに呼びかけた。

中川は、カナコの交際相手で、何事も中途半端な脚本家志望の長津田を演じ「不器用で人間くさい。そんな彼の弱い部分を軸に、役を作っていき、僕自身もどんどん好きになった」と思い入れを語る。お気に入りのシーンを問われると、「大事にしていた長髪を切るシーンがるんですが、カットされちゃって(笑)。本編では、急に髪が短くなっていて」と苦笑い。矢崎監督は「申し訳ない」と恐縮しきりだった。


第48回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞と新人賞に輝き、3月14日に行われた授賞式にも出席した山田は、ファンの祝福を受け「きらびやかな場所で緊張しましたが、映画に出るっていいなと感じる1日で、幸せでした」と喜びの声。長津田に急接近する本田麻衣子役を務め、「愛おしいキャラクターで、どんどん好きになれる爽快な女性。自分自身の中にある魅力を見出せる、素敵な成長をしている」と話していた。


カナコの内定先の先輩・慶野亜依子を演じた臼田は、「いい刺激をもらった」と橋本との共演を述懐。矢崎監督は「気に入ってもらえたら、ぜひ、新しくできた友だちを紹介する感じで、この映画を薦めてほしいなと思います。元気がなくなったら、また、この人たちに会いに来てほしい。そんな映画にしたつもり」とアピールし、キャスト陣については「愛のあるパンフレットを作っていただき、そこで語っていますので、ぜひ買って読んでもらえれば」と物販の宣伝も忘れなかった。
(C)2015 柚木麻子/祥伝社 (C)2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会
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