注目俳優・木戸大聖、天才詩人・中原中也の“早熟な魅力”を巧みに表現 「ゆきてかへらぬ」で存在感を示す
2025年2月16日 18:00

広瀬すずが主演を務める映画「ゆきてかへらぬ」が2月21日から公開される。同作で、“狂気”と“無邪気”が同居する天才詩人・中原中也役で新境地を開いたのが、注目の若手俳優・木戸大聖だ。本記事では、そんな木戸の稀有な才能について言及していく。
「文化の百花繚乱」の様相を呈した大正から昭和初期を舞台に、実在した男女3人の壮絶な愛と青春を描いた本作。脚本は「ツィゴイネルワイゼン」や「セーラー服と機関銃」の田中陽造が40年以上前に書いたもの。多くの監督たちが映画化を熱望しながら長い間実現することができなかった、いわば“知る人ぞ知る”幻の脚本だった。

「滅多にない優れたシナリオ」とこの脚本に焦がれ続けていた名匠・根岸吉太郎監督が16年ぶりにメガホン。広瀬が実在した女優の長谷川泰子役を演じ、木戸は“不世出の天才詩人”中原中也役。岡田将生が“日本を代表する文芸評論家”小林秀雄に扮している。

幻の脚本「ゆきてかへらぬ」が長年実現しなかった理由は様々にあると言われているが、中原中也を演じるに相応しい俳優が見つからなかったこともそのひとつ。今回、その大役を見事に担ったのが木戸だ。Netflixオリジナルドラマ「First Love 初恋」で大きな脚光を浴び、その後も数々の話題作に出演している木戸が、その初々しく瑞々しい求心力で、誰も見たことがない“新たな中原中也像”を鮮烈に体現している。

本作は、駆け出しの女優・長谷川泰子、不世出の天才詩人と呼ばれる中原中也、そして、のちに日本を代表することになる文芸評論家・小林秀雄という実在した若者の愛と青春を描いた作品。木戸は、これまで映画やドラマで描かれてきた破天荒な一面が強調された中原中也のイメージを大胆に一新。年上に対して虚勢を張り、時に常人では考えられないような言動をしながらも、どこか背伸びしているような無邪気な少年性も内包する――中也の“早熟な魅力”を巧みに表現しているのだ。

映画の予告編では、「僕はまだこの手で詩を握りしめていない」と真摯な表情で詩を追い求める姿、才能を認め合った小林と仲睦まじく詩を読みあう姿、去っていく泰子を前に「俺とお前は、離れたら壊れちゃうんだよ」とすがるような切ない言葉を投げかける姿など、印象的なシーンがふんだんに切り取られている。ある時は聡明な大人の目つきで、ある時は年相応のあどけなさで、中也をデフォルメなしの自然な人間像に塗り替えた。そんな中也に泰子も小林も惹かれ、この複雑で魅力的な関係性がスクリーン全体に深い輝きを与えていく。

木戸自身は、中也役について「大事にしていたのは、相手の年齢に関係なく、泰子にも小林にもぶつかっていく中也です。僕にとっては大きな挑戦となる大役でしたので、お芝居の上でも(広瀬)すずちゃんや(岡田)将生さんにぶつかっていくような気持ちでやっていました。その姿が、中也にも投影できていたらいいなと思ったんです。この作品で新しい木戸大聖を見てもらえるのかなと思います」とコメントしている。
(C)2025 「ゆきてかへらぬ」製作委員会
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