アカデミー賞有力作にAI使用疑惑
2025年1月31日 14:00

第97回アカデミー賞で作品賞を含む10部門にノミネートされた「ブルータリスト」で、人工知能(AI)技術が使用されていたことが、同作の編集者ダービド・ヤンチョの発言により明らかになり、映画界に衝撃が走っている。
同作は「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが主演を務め、ホロコーストを生き延びてアメリカへ渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家の数奇な半生を描いたヒューマンドラマ。
米ワシントン・ポストによれば、ヤンチョは技術専門メディアのRedShark Newsのインタビューで、ブロディが演じる主人公の建築家と、「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズ演じる妻が話すハンガリー語の発音を完璧にするため、音声生成AI「Respeecher」を使用したことを認めた。さらにヤンチョは、映画のエンディングで使用された建築図面について、AI技術を用いて「架空の建築家のスタイルで一連の建築図面や完成した建物を生成した」と明かした。
この報道をきっかけに論争が起きたため、ブラディ・コーベット監督は声明を発表。建築図面について「すべてアーティストが手描きしたもので、AIは古い写真に見せる効果のためだけに使用した」と弁明している。
映画界におけるAI技術の使用は、2023年にハリウッドを揺るがせた俳優組合(SAG-AFTRA)と脚本家組合(WGA)によるダブルストライキの主要な争点でもあった。両組合は約半年にわたる争議で、AI技術から労働者を守る保護規定を勝ち取ったばかりだ。
同様の議論は、アカデミー賞13部門でノミネートされた「エミリア・ペレス」でも起きている。同作品のリレコーディング・ミキサーのシリル・ホルツは、主演カーラ・ソフィア・ガスコンの歌声の音域拡張にRespeecher技術を使用したことを認めている。
映画界におけるAI技術の使用は、今後も議論を呼ぶことが予想される。作品の芸術性を高めるためのツールとして活用するのか、それとも人間の創造性を脅かす存在として規制するのか。アカデミー賞の行方とともに、映画界の未来を占う重要な論点となりそうだ。
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