最新型ロボに“変化”が訪れる!「野生の島のロズ」感動の本編映像、ジブリ作品からインスパイアされたデザインの秘密も
2025年1月27日 09:00

ドリームワークス・アニメーションの最新作「野生の島のロズ」の本編映像が公開された。最新型アシスト・ロボットのロズが、雁(ガン)の雛・キラリの誕生に偶然立ち会うシーンをとらえている。また、ロズに秘められたデザインの秘密についても紹介していく。
「リロ&スティッチ」や「ヒックとドラゴン」などを手掛けたクリス・サンダースが監督・脚本を担当した本作は、野生の島で起動した最新型アシスト・ロボットの「ロズ」にひょんなことから愛情が生まれ、動物たちと共生し、島の危機を乗り越えていく感動の物語。原作は、アメリカの作家ピーター・ブラウンによる「野生のロボット」シリーズ。2016年に出版された「野生のロボット」はニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで1位を獲得したほか、チルドレンズ・チョイス・アワードの年間最優秀イラストレーター賞や、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞等を含む数多くの文学賞を受賞した。
映画版は、第97回アカデミー賞にて、長編アニメ映画賞、作曲賞(クリス・バワーズ)、音響賞の3部門にノミネートされている。

映像はこのようなシーンから始まる。崖の下で見つけた卵を、キツネのチャッカリから狙われながらもなんとか守り抜いたロズ(CV:綾瀬はるか)。すると、その卵が、ロズの手のひらの中で何やら動き始める。小さな足で殻を元気よく蹴り破って現れたのは、雁の雛鳥・キラリだ。
ロズは背中からアームを伸ばし、そっと殻を取り除くと、青くキラキラとしたレンズの瞳で小さなキラリをじっと見つめる。初めて外の世界を目にし、不思議そうな表情を浮かべるキラリ。ぼんやりとしていた視界が次第にクリアになり、その瞳にはロズの顔が映し出される。

するとキラリはニッコリと微笑み、ロズに額を優しくタッチ。その愛らしい姿に、ロズは思わず赤い光を放つ。無人島に来て以来、プログラムされた対応だけをしていた彼女が初めて見せた“変化”だった。しかし、その感動的なシーンもつかの間、ロズはキラリを地面に下ろし、「仕事は完了しました。ご満足いただけましたか?」と、赤ちゃんに対しても変わらぬ顧客対応! それにびっくりして悲鳴を上げるキラリに、ロズは「仕事完了」のステッカーを貼り付ける。「10段階評価で最高満足度は10、最低は1です。あなたの満足度を教えてください」とロズが聞くと、キラリは可愛らしくピヨっとひと鳴き。それを評価10とみなしたロズに、キラリはしっぽをフリフリしながら、ニコリと微笑み返す。生まれたばかりの愛くるしく無邪気なキラリと、それに応じるロズの反応が、微笑ましいやり取りとして印象深く描かれたワンシーンとなっている。
映像の中で、ロボットでありながら感情的な変化の兆しを見せたロズ。彼女のデザインの特徴は、スタジオジブリ作品にインスパイアされたもので、シンプルだが感情豊かに見える構造となっている。
球体型の胴体に長い腕がつき、顔には2つのレンズがあり、口はついていない。一見すると無表情に見えるが、そのデザインへのこだわりについて、サンダース監督は「原作に描かれているイラストを参考にしながら、細かい部分を詰めていったんだ。僕からの主な指示は、ロズの顔のディテールは少なくて良いというもの。口もない方がいいと思った。ロズのすべては彼女の振る舞いや動き、瞳から感じ取れるようにしたかったからね。結果的に、機械の目にはレンズがあり、中にはシャッターがあって、さらに一番奥にLEDパネルのようなものがある。そのおかげで、あらゆる感情を表現することが可能になった」と語る。

レンズとLEDパネルを通じて、目の明るさや色彩で内面の変化が表現されている。胴体の継ぎ目についたライトが特徴的で、ロズが話すときや感情を示すときには目やライトの光線が脈打ち、その明るさや色彩を通して感情を映し出している。
さらにサンダース監督は、「そういった“人間性”や“感情移入ができるロボット”というところも、宮﨑駿監督のロボットたちが指針となっているんだ」と付け加え、外見の特徴だけでなく、キャラクター性においてもジブリ作品から着想を得ていることを明かしている。
本作の日本語吹替版でロズ役を演じた綾瀬は、自身の演じたキャラクターに共感できる部分について、「ロズは初め、自分の任務を完了することが仕事と思っていたのですが、そこに気持ちがどんどん入っていき、次第に母性や愛のようなものが芽生えていったところです」と語っている。
「野生の島のロズ」は、2月7日より全国公開。
(C)2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.
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