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池田エライザ主演で“史上最悪のパラドックス”「リライト」を映画化 阿達慶が映画初出演、松居大悟監督&上田誠が初タッグ

2024年12月5日 07:00

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タイムリープしてくるはずの10年前の自分が、なぜか現れなかった
タイムリープしてくるはずの10年前の自分が、なぜか現れなかった
(C)2025『リライト』製作委員会

松居大悟監督(「ちょっと思い出しただけ」)と、「ヨーロッパ企画」の上田誠(「サマータイムマシン・ブルース」)が初タッグを組み、法条遥氏の小説を映画化する「リライト」が、2025年初夏に公開されることが決定。池田エライザが主演を務め、オーディションで選ばれ、本作で映画初出演を果たす阿達慶が共演することがわかった。

原作は、“史上最悪のパラドックス”として話題となった同名小説(ハヤカワ文庫刊)。数々の青春映画を手がけてきた松居監督がメガホンをとり、“時間もの”で高い評価を獲得している上田が脚本を手がけ、“新感覚タイムリープ×青春ミステリ”映画を創出する。「時をかける少女」へのオマージュを込め、オール尾道ロケを行い、タイムリープ作品のなかに、みずみずしい高校時代の青春と、謎をちりばめたミステリを織り交ぜた。

画像2(C)2025『リライト』製作委員会

美雪が高校3年の夏、転校生の保彦がやってきた。彼はある小説を読み、憧れを胸に、300年後からタイムリープしてきた未来人だった。秘密を分かち合った美雪は、保彦と時間を重ねていくうちに恋に落ちる。そして7月21日、運命が大きく動く。美雪は、保彦からもらった薬を使い、10年後の自分に会うためにタイムリープ。そこで出会った未来の美雪は1冊の本を見せ、「あなたが書く小説……絶対書ける。私に書けたんだから」と言葉をかける。それは、未来で保彦が出会う小説だった。タイムリープから戻った美雪は、未来へと帰っていく保彦を見送った。「この夏の彼と私の物語を書き、必ず時間のループを完成させる」という約束を交わして――。

10年後、小説家になった美雪は、ようやく出版に漕ぎつけたあの物語を手に帰省する。10年前からやってくる自分に見せるために。しかし運命の日、いくら待っても高校生の美雪は来なかった。美雪は謎を探るなかで同窓会に参加するが、やがて同級生から驚がくの真実を告げられる。

画像3(C)2025『リライト』製作委員会

地面師たち」に出演し、「海に眠るダイヤモンド」が放送中の池田が、美雪の高校時代とその10年後の姿を鮮やかに演じ分けた。池田は、「美雪として過ごした日々は1年以上経った今も鮮烈に残っています」と振り返る。そして300年後の未来からやってき保彦を演じるのは、ジュニアとしても活動する阿達。映画初出演ながらも、“未来人”という難しい役どころに挑んだ阿達は、「少し違った空気感を纏うことに、いろいろと試行錯誤したことを覚えています」と、コメントを寄せた。

あわせて披露された特報(https://youtu.be/wVXWZP0jDCQ)は、美雪が10年前からタイムリープしてくる自分を待っているシーンでスタート。しかし、10年前の自分はいくら待っても来なかった。そして場面は変わり、高校時代に未来人・保彦に恋をした思い出や、舞台である爽やかな夏の尾道の風景が、次々と映し出される。最後に浮かび上がる「誰かが過去を書き直し(リライト)た?」という意味深なテロップが、謎を呼ぶ映像に仕上がった。

リライト」は、25年初夏に公開。キャスト、松居監督、上田、原作者・法条氏のコメントは、以下の通り。


池田エライザ(美雪)
画像4(C)2025『リライト』製作委員会

2023年の真夏。尾道の風は東京より幾分か涼しく肌馴染みがよく、映画の撮影なのか、別世界で別の私の人生を生きているのか……。わからなくなるほどの穏やかな時間を過ごしました(まさか不思議な未来人と一緒だとは思わなかったけれど……)。

美雪として過ごした日々は1年以上経った今も鮮烈に残っています。眩いばかりの甘苦い青春も、脇目も振らずひとつのことに打ち込んだ日々も、きっと劇場にお越しになる皆さまにとっての、夏の思い出になると思っています。来年の夏が私も楽しみです。


■阿達慶(保彦役)
画像5(C)2025『リライト』製作委員会

初めての映画が松居組で。僕はすごく恵まれているなと思います。

原作の「リライト」を読ませていただいた時、次の1ページが気になりすぎて気がつくと一晩で読み終えていたのと同じで、撮影期間も明日のシーンはどうなるのだろうと考えていたら、1カ月間の撮影も一瞬に感じました。

僕の演じる保彦は300年後からタイムリープしてきた未来人。クラスメイトとは少し違った空気感を纏う事にいろいろと試行錯誤したことを覚えています。

保彦として撮影した僕の高校生最後の夏を、2025年の夏に皆さんにお届けできる事がすごく幸せだなと感じます。見る度に様々な発見がある映画になっていると思いますので、公開まで一緒にドキドキしながら楽しみにしていただけたら嬉しいです。


松居大悟監督
画像6(C)2025『リライト』製作委員会

師匠と映画を作りました。ヨーロッパ企画の上田誠さんは僕の師匠でして、上田さんの作品に出会えていなかったら、今この創作の荒野に立っていないと思います。師匠に「松居くんとやるならこの作品だ」と仰っていただいて、同い年のバンダイナムコフィルムワークス岡田さんが手をあげてくれて、何年もかけて台本を開発して。尾道で映画を撮りました。自分と同じく福岡出身の池田エライザさんと、オーディションを経て出会えた阿達慶さん。他にも素敵な役者スタッフが参加してくれていますが、それはまたもう少し先の楽しみです。こうしてようやくお知らせができることを幸せに思います。映画「リライト」、2025年初夏という少し先の未来で待っててください。すぐに追いつきます。


上田誠(ヨーロッパ企画/脚本)
画像7(C)2025『リライト』製作委員会

ちょっと凄まじい青春タイムリープ小説がありまして。「リライト」というとんでもないのがあるんだよ松居くん、と興奮気味に伝えたら、松居くんも読んで同じように興奮したようで、これ映画にできたらすごくない?となり。原作の法条遥先生のご海容のもと、松居くんとただならぬ苦楽を共にし、そしたらほんとうに凄まじい映画ができました。監督なのに松居くんと書いているのは、15年来の旧知の仲だからです。だけど映画をつくったのはこれが初めてです。もう二度と作らなくていい、と思えたほどの、青春の煌めきと恐ろしさを閉じ込めた映画です。


法条遥(原作)
画像8(C)2025『リライト』製作委員会

全編にわたって、わりとゆったりと進行しているのに、要所でおさえるべきところをしっかりとおさえていて、それでいてくどくないような仕上がりになったのに驚いています。展開上、過去編はさわやかに、それでいて含みを持たせなければならないのに、そうした難しい作りを、よどみなくストーリーに組み込んだ完成度が素晴らしいと思いました。監督およびスタッフの皆様、そして出演者の方々に感謝を申し上げます。

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