有村架純の婚約者役は鈴鹿央士! “カラスと話せる”研究者役に挑戦 「花まんま」第2弾キャスト発表
2024年10月9日 06:00
鈴木亮平と有村架純の共演で、2005年に第133回直木賞を受賞した短編集を映画化する「花まんま」の第2弾キャストが発表され、鈴鹿央士、ファーストサマーウイカ、酒向芳、六角精児、キムラ緑子が出演することがわかった。
朱川湊人氏による原作は、兄妹の不思議な体験を描いた物語。表題の「花まんま」とは、子どものままごと遊びで作った“花のお弁当”を意味し、大切なひとへ贈り届けるキーアイテムとなる。監督は、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」や「そして、バトンは渡された」「九十歳。何がめでたい」などを手掛けた前田哲。
本作の主人公は、両親を早くに亡くし、大阪の下町で暮らす2人きりの兄妹・俊樹とフミ子。兄・俊樹は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた。妹の結婚が決まり、親代わりの兄としてはやっと肩の荷が下りるはずだったが、妹には兄に話していない秘密があった。大阪下町で生きる熱血漢の兄・俊樹を鈴木、結婚を控える妹・フミ子を有村がそれぞれ演じ、兄妹役として初共演を果たす。
鈴鹿が演じるのは、フミ子(有村)の婚約者で、動物行動学の助教・中沢太郎役。鈴鹿は、前田監督作品への出演は「ロストケア」に続き2作目。「原作の最後の一行でちらりと姿を見せる人物が、脚本ではカラスと話せる研究者というキャラクターになっていたのは驚きました」と語るように、カラスの研究に没頭するあまり、カラスと会話できるようになったというクセの強い設定が原作から追加された役どころを担う。鈴鹿は10月7日に放送スタートしたフジテレビの10月期の月9ドラマ「嘘解きレトリック」で、松本穂香とともに主演を務めている。
ウイカは、俊樹(鈴木)の幼なじみで、お好み焼き屋の看板娘・三好駒子役で出演。映画オリジナルキャラクターとなる駒子について、ウイカは「お好み焼きと世話焼きが得意な、俊樹とフミ子を支える大切な存在」と説明。前田監督は駒子のキャラクターを作り上げていく段階で出演をオファーしており、関西弁でちゃきちゃきしている駒子と大阪府出身のウイカ本人が持つ明朗快活なキャラクターとの親和性を重要視。ウイカは監督から「ラブコールいただいて光栄でした」と喜びを明かし、「初めての前田組は、笑顔と関西弁に満ちていて、地元に帰ってきたようなアットホームで楽しい現場でした」と振り返った。
主人公兄妹と不思議な縁で結ばれ、フミ子が抱える秘密にも関係している繁田家の面々を演じるキャスト陣も発表。繁田家の父・仁役を演じた酒向は、「これほど涙を流した本はこれまでにあったかな?→記憶を辿っても無かった。原作、脚本にアッパレ!」と絶賛。繁田家の長男・宏一役の六角も「脚本を読んだ時、染み入るような感動と共に、『家族への思い』の大切さと有り難さが理屈を超えて僕の心に押し寄せて来ました」、繁田家の長女で宏一の妹・房枝役を演じたキムラも「とても不思議なお話でもありますが、登場人物それぞれが、誰かを愛し思いやる愛情で詰まったとても優しい物語」とコメントを寄せた。
映画「花まんま」は2025年春全国公開。キャスト陣のコメント全文は以下の通り。
そんな駒子役を是非、と前田監督からラブコールいただいて光栄でした。
初めての前田組は、笑顔と関西弁に満ちていて、地元に帰ってきたようなアットホームで楽しい現場でした。
全世代に響く、あたたかい家族愛と不思議なストーリーに引き込まれる作品です。
ぜひ劇場でご覧いただきたいです。
これほど涙を流した本はこれまでにあったかな?→記憶を辿っても無かった。原作、脚本にアッパレ!です。
この映画の脚本を読んだ時、染み入るような感動と共に、「家族への思い」の大切さと有り難さが理屈を超えて僕の心に押し寄せて来ました。参加出来て光栄の一言です。
撮影現場では、皆さまとさまざまな感情を交わし合いながら、泣き過ぎでは?と思うくらい泣きました(笑)。
共演の皆様のいろんな表情を思い出して、感動的なシーンに、ともにいることができて幸せだったなぁと思います。
監督の思い描く世界の完成を心待ちにしております。