悪魔が生出演→大惨事に……“テレビ史上最恐”の放送事故 監督のケアンズ兄弟が“裏側を語り尽くす【「悪魔と夜ふかし」インタビュー】
2024年10月4日 16:00
海外メディアから「愉快なトークショー版エクソシスト」(DIGITAL TRENDS)と称されたホラー「悪魔と夜ふかし」が、10月4日に公開される。
ハロウィンの夜に起こった“史上最恐”の放送事故――テレビ番組の生放送中に起きた怪異を“ファウンド・フッテージ”スタイルで描いた物語となっており、ホラー界の巨匠スティーブン・キングが「実に見事! 目が離せなかった!!」と絶賛するほどだ。
映画.comでは、メガホンをとった兄弟監督のコリン・ケアンズとキャメロン・ケアンズにオンラインインタビューを敢行。「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」でも知られるデビッド・ダストマルチャンとのタッグや製作秘話などを語ってもらった。
1977年10月31日、視聴率調査週間にあたるこの日、放送局UBCの深夜トークバラエティ番組「ナイト・オウルズ」では、司会者ジャック(デビッド・ダストマルチャン)が、生放送のオカルトライブショーで、人気低迷を挽回しようとしていた。霊聴、ポルターガイスト、悪魔祓い……怪しげな超常現象が次々とスタジオで披露されるなか、目玉企画としてルポルタージュ「悪魔との対話」著者のジューン博士と、本のモデルとなった、悪魔が憑くという少女リリーが登場。視聴率獲得に必死になるジャックは、“悪魔”を生出演させようと目論む。
さらに、それだけではなくて、キャストとかゲスト自体も、すごくナーバスになってたりするので、そういったことにも気を使わなければいけなかったという経験があります。そういう緊張感あふれる環境を映画で体験してほしいとふうにも思っていて、とはいえ作品としては、「ネットワーク」とかそういう作品もこれまでにあったので、それが全く新しいというわけではないのだけれども、自分たちなりに何か新しい形でそれを提供したいというふうに考えていました。
●“悪魔憑き”を体現したイングリッド・トレリについて
やっぱり、歴史的にすごい大事件、カルト事件というのは、当然その脚本を書いてるときには頭にありました。例えば、マンソンとか、アントン・ラヴェイ、チャーチ・オブ・サタン(サタン協会)など。ディアーボのキャラクターを、すごく薄味にしたのがアントン・ラヴェイという感じかな。だから、それをちょっと参考にしているところがあります。それ以外に秘密結社のボヘミアンクラブも。クラブのことを知った時、夏にサンフランシスコの北のほうの森でキャンプしているようなのですが、そこで何やってるかわからないという……そこに興味をもち、イマジネーションを膨らませたという部分がありました。それを極端なバージョンとして描き、カルトと合わせてみたという感じです。なので、そこもレファレンスになっていますね。
執筆者紹介
岡田寛司 (おかだ・ひろし)
映画.com編集部員。1987年生まれ、千葉県出身。舞台挨拶、現場取材、インタビューなどを担当。プライベートでは、脚本を書くこともあります
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2012年に逝去した若松孝二監督が代表を務めていた若松プロダクションが、若松監督の死から6年ぶりに再始動して製作した一作。1969年を時代背景に、何者かになることを夢みて若松プロダクションの門を叩いた少女・吉積めぐみの目を通し、若松孝二ら映画人たちが駆け抜けた時代や彼らの生き様を描いた。門脇むぎが主人公となる助監督の吉積めぐみを演じ、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」など若松監督作に出演してきた井浦新が、若き日の若松孝二役を務めた。そのほか、山本浩司が演じる足立正生、岡部尚が演じる沖島勲など、若松プロのメンバーである実在の映画人たちが多数登場する。監督は若松プロ出身で、「孤狼の血」「サニー 32」など話題作を送り出している白石和彌。
若松孝二監督が代表を務めた若松プロダクションの黎明期を描いた映画「止められるか、俺たちを」の続編で、若松監督が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台に描いた青春群像劇。 熱くなることがカッコ悪いと思われるようになった1980年代。ビデオの普及によって人々の映画館離れが進む中、若松孝二はそんな時代に逆行するように名古屋にミニシアター「シネマスコーレ」を立ち上げる。支配人に抜てきされたのは、結婚を機に東京の文芸坐を辞めて地元名古屋でビデオカメラのセールスマンをしていた木全純治で、木全は若松に振り回されながらも持ち前の明るさで経済的危機を乗り越えていく。そんなシネマスコーレには、金本法子、井上淳一ら映画に人生をジャックされた若者たちが吸い寄せられてくる。 前作に続いて井浦新が若松孝二を演じ、木全役を東出昌大、金本役を芋生悠、井上役を杉田雷麟が務める。前作で脚本を担当した井上淳一が監督・脚本を手がけ、自身の経験をもとに撮りあげた。
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