【ネタバレあり】江口のりこがすごい「愛に乱暴」は「結婚制度ってどうなの? という重いテーマ」二村ヒトシと映画.com編集部がトーク
2024年9月19日 22:00

TOKYO FMほか全国38のFM局のオーディオコンテンツプラットフォームで、スマートフォンアプリとウェブサイトで楽しめるサービス「AuDee(オーディー)」 と映画.comのコラボ新番組「映画と愛とオトナノハナシ at 半蔵門」。作家でAV監督の二村ヒトシと映画.com編集部エビタニが映画トークを繰り広げる。
今回は、「悪人」「怒り」などで知られる作家・吉田修一の同名小説を江口のりこ主演で映画化した「愛に乱暴」。夫の不倫や義母から受けるストレスで、徐々に心の平穏を失っていく主人公・桃子を緊迫感あふれるタッチで描いたヒューマンサスペンスだ。
徐々に平穏を失っていく主人公・桃子を江口が演じ、夫・真守を小泉孝太郎、真守の母・照子を風吹ジュン、真守の不倫相手・奈央を馬場ふみかが演じた。監督は「おじいちゃん、死んじゃったって。」「さんかく窓の外側は夜」の森ガキ侑大。
「つらいし、こわい映画」だったと正直に告白した二村。主人公・桃子の夫の家族の独特の関係を挙げ「『ありがとう』を言わない習慣の家族だったのかな。結婚制度ってどうなの? という重いテーマ」コメント。エビタニは、「キャスティングが素晴らしかった。本当にああいうキャラに見えてきた」と、会社ではそつなく仕事をこなしながら、不倫を重ねる夫・真守に扮した小泉孝太郎の役作りを評した。
家、家族の継承が本作のテーマの一つであり、夫・真守との間に子どもができないことからの桃子の行動を二人は分析する。「映画が始まった時点で彼女はいろんなことをちゃんとやろうとしているけど、心はつらい。自分の心ではないものを守ろうとしているのかな」「画はきれいなのに、しっかり芝居をしている江口のりこさんをカメラは敢えて雑に撮っていく。その撮り方が彼女の孤独を表している。チェーンソーで柱を切るのは映画として象徴的だった」と二村。エビタニは「彼女は実家にも居場所がない。自分の居場所を守りたかったのかも」と推察した。
そしてふたりは昨今の話題作に引っ張りだこの江口の演技力の高さに言及し「ふとした瞬間がどこか近くにいそうな人。わざとらしくなく、こういう人いるって思ったり、自分もこうなる、っていう瞬間があって、いい意味で社会の鏡のような存在」(エビタニ)、「普通の人に見える外見で、めちゃくちゃいい女。表現がいちいち面白くて、喜劇女優のように笑われる面白い女優ではなく面白い人間。信頼できる」(二村)と大絶賛だった。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
感情ぐっちゃぐちゃになる超オススメ作!
【イカれた映画を紹介するぜ】些細なことで人生詰んだ…どうにかなるほどの強刺激
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
年末年始は爆発・秒殺・脱獄・名作!!
【全部無料の神企画】今年もやるぞ!ストレス爆散!!劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー