【ジェームズ・マカボイが異常すぎる映画】逃げ場なしの“おもてなし”描く「スピーク・ノー・イーブル」12月公開
2024年9月17日 12:00

「M3GAN ミーガン」「ゲット・アウト」など数々の大ヒットホラー映画を手がけるブラムハウス・プロダクションズの新作「Speak No Evil(原題)」が、「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」の邦題で、12月13日から公開されることが決定。あわせて、US版予告映像と本ポスターが披露された。
本作は、デンマーク・オランダ合作によるヒューマンホラー「胸騒ぎ」(監督:クリスチャン・タフドルップ)のリメイク。とある善良な家族を待ち受ける“異様なおもてなし”、そしてその先に待ち受ける“口には出せない恐怖”を描き出す。
映像では、あるアメリカ人一家のベン(スクート・マクネイリー)、ルイーズ(マッケンジー・デイビス)と娘のアグネス(アリックス・ウェスト・レフラー)が、旅行先で知り合った感じの良い、子連れのイギリス人一家のパトリック(ジェームズ・マカボイ)、キアラ(アシュリン・フランチオージ)と親しくなり、週末の休みに自宅へ招待され、応じるシーンから始まる。
到着したのは人里離れ、隣家も居ない静かな場所に存在する一軒家。自然を散策したり食事を楽しんだりして過ごしていたが、次第にパトリック一家の“おもてなし”に小さな違和感を抱き始める。ベジタリアンだと宣言するルイーズに「とっておき」の肉料理を強要、医者だと言っていたパトリックが「僕は医者じゃない」と真顔で言い放ちながら、冗談だと笑うパトリック夫妻。そしてアグネスとパトリック息子・アント(ダン・ハフ)が食事会で微笑ましくダンスを披露すると、アントだけに「違う!!」と怒鳴り厳しく指導するなど、徐々にパトリック一家の狂気的な一面が垣間見えてくる。
「おかしい」と感じ始めたベンとルイーズ、アグネスは、パトリック一家にバレないようこっそり家を出ようとするが、病気で会話をするのが難しいと聞いていたアントの“異変”や、さらに邸宅内に隠された驚愕の事実も発覚。映像のラストには“口には出せない”衝撃的な瞬間の数々がフラッシュカットで映し出されている。
アメリカでは、公開直前の9月9日夜(現地時間)にニューヨークのDGAシアターでプレミアが開催された。主演のマカボイ、デイビスら主要キャストと製作のジェイソン・ブラム、監督・脚本を務めたジェームズ・ワトキンス(「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」「フレンチ・ラン」)らスタッフが集結した。
製作のジェイソン・ブラムは「昨今、人は相手を喜ばせようとし過ぎているところがあると思う。それは本作の興味深いテーマ(側面)なんだ」とコメント。ブラムハウス作品には「スプリット」「ミスター・ガラス」に続き3度目の参加となったマカボイは、自身の役どころについて「彼を演じるのはとても楽しかった。明らかに悪い人間だが、面白くて奇妙で魅力的だ。綱渡りをするような緊張感もあったが、良い作品になったよ」と自信を見せていた。
全米では9月13日から3375館で上映され、金・土・日で約1,150万ドルを稼ぎ、週末興行ランキングで初登場2位を記録(日本時間9月16日時点/Box Office Mojo調べ)。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では「これは派手なハリウッド作品かもしれないが、イギリス人の脚本家・監督による独特の観察眼に満ちた作品でもある。そしてマカボイは、今年最も印象的で不快なキャラクターを演じている」(Independent)や「本作は良質のホラーサスペンス作品だ」(Empire Magazine)など90%フレッシュの高評価を獲得している(日本時間9月13日時点)。
「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」は、12月13日から全国公開。
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