江口のりこが愛人宅に突撃、チェーンソーをクンクン? 平凡で異常な日常を切り取った「愛に乱暴」特別映像
2024年8月28日 17:00

作家・吉田修一氏の小説を映画化したヒューマンサスペンス「愛に乱暴」から、平凡ながら、どこか壊れた夫婦・桃子(江口のりこ)と真守(小泉孝太郎)が織りなす異常な日常を切り取った特別映像が披露された。
夫・真守とともに、真守の実家の敷地内に建つ離れで暮らす桃子は、義母・照子(風吹ジュン)から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うかのように、石鹸教室の講師やセンスある装い、手の込んだ献立といった“丁寧な暮らし”に勤しみ、日々を充実させていた。しかし、近隣のゴミ捨て場で不審火が相次いだり、愛猫が行方不明になったり、匿名の人物による不気味な不倫アカウントが表示されるようになったりと、桃子の日常が少しずつ乱れはじめる。「おじいちゃん、死んじゃったって。」「さんかく窓の外側は夜」の森ガキ侑大が監督を務めた。
特別映像は、「突撃桃子」「クンクン桃子」「生返事真守」「切る桃子」と題された4編で構成されており、いびつな愛の衝動と暴走を緊張感たっぷりに伝えている。「突撃桃子」では、「彼女(愛人)に会ってもらえないかな?」という真守のとんでもない提案に応じた桃子が、愛人・奈央(馬場ふみか)と対面。動揺しながらズルズル音を立て、飲み物を一気飲みし、後日、スイカを抱えて愛人宅に“突撃”するさまをとらえている。
続く「クンクン桃子」では、何でも匂いを嗅いで仕分けしていく桃子が、夫の髭剃り、料理に使うハーブ、さらにはチェーンソーの匂いまで“クンクン”嗅ぎまくる異様な姿が。「生返事真守」では文字通り、桃子の言葉に対して、全て曖昧に返事する夫の真守が確認できる。
そして、「切る桃子」では、桃子がチェーンソーを手にし、床板に刃を入れると、笑いが込み上げてきて止まらない様子が映し出される。物騒な音を聞いて、のぞきに来る義母・照子に見つかるまいと、素早く畳でふたをして床下に隠れる桃子の姿は、どこかユーモラスでさえある。幸せなはずだった桃子の日常が、次第に異様な光景に変わっていく。彼女に一体、何が起きたのか――“怪演”という言葉がふさわしい、江口の振り幅が大きい演技とともに、登場人物たちの「人生の破壊と再生」の物語に注目したい。
「愛に乱暴」は、8月30日から全国公開。
(C)2013 吉田修一/新潮社 (C)2024 「愛に乱暴」製作委員会
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