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黒沢清監督「蛇の道」最新作&オリジナル版を見比べ! 二村ヒトシ&映画.com編集部が見どころトーク

2024年7月3日 22:00

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「蛇の道」
「蛇の道」
(C)2024 CINEFRANCE STUDIOS - KADOKAWA CORPORATION - TARANTULA

TOKYO FMほか全国38のFM局のオーディオコンテンツプラットフォームで、スマートフォンアプリとウェブサイトで楽しめるサービス「AuDee(オーディー)」 と映画.comのコラボ新番組「映画と愛とオトナノハナシ at 半蔵門」。作家でAV監督の二村ヒトシと映画.com編集部エビタニが映画トークを繰り広げる。

今回は「岸辺の旅」「スパイの妻」の黒沢清監督が柴咲コウを主演に迎え、1998年に手がけた同名映画をフランスに舞台を移してセルフリメイクしたリベンジサスペンス「蛇の道」を取り上げる。

8歳の愛娘を何者かに惨殺された父親アルベール・バシュレは、偶然知り合った精神科医・新島小夜子の助けを借りながら、犯人を突き止めて復讐を果たすべく殺意を燃やしていた。やがて2人はとある財団の関係者たちを拉致し、次第に真相が明らかになっていく。他人の復讐に協力する謎めいた精神科医を柴咲がフランス語で熱演し、2019年のフランス映画「レ・ミゼラブル」で注目を集めたダミアン・ボナールが復讐に燃える男アルベールを演じた。

オリジナル版「蛇の道(1998)」は、幼い愛娘を暴行の末殺害された男、宮下を香川照之、偶然知り合った塾の講師・新島を哀川翔が演じていた。新作について二村は、「同じ話で現代のフランスを舞台にするということで、もっと嫌な話になっているのかと思ったけど、血もなく残酷なシーンはあまりなかった」「オリジナルで哀川翔は謎の男だったけれど、その役が女性になって、精神科医で、パリで孤独に暮らして、夫が日本にいるという設定は、前作よりも(復讐劇の)意味合いが明確になってきたのかな」と感想を述べる。

そして、柴咲コウが演じる海外に住む精神科医という役柄については「前作の哀川さんの役もなぜ犯罪行為に手を貸しているのかわからないが、今回は彼女が医者だとわかって、その異常性に拍車がかかるのが良かった」と新たなキャスティングを称える。

エビタニは精神科医の小夜子の「冷静さ」と、「オリジナルの前作にはなかった、西島さんの患者役が良かった」といい、「あのふたりのやり取りで、彼女の復讐が終わらないのを示唆しているよう」と分析。そして、「アルベールが口先だけの何もできない人として描かれ、小夜子は女性であるから、前作の香川照之の役と違って肉体的なことのおぎないはできないけれど、心のバックアップをする。そして、彼女が女を使わないのが良かった。復讐を手伝うとき、普通の女性だったら手伝えないが、精神科医という設定が巧みだと思った」と語る。

二村も「柴咲コウさんの役は、昔の映画の女性のようないわゆるヒロインではない。男の分身のように描いている。最近の映画では男女関係やラブシーンやメロドラマを持ち込まずに新しいことをやろうとしているんだな」と昨今の映画作品や、黒沢清監督の過去作などを振り返って比較する。

ヒロインでも、物語の添え物や非力な人物としても描かない、黒沢監督作品の女性像について、「前回も最終ボスがヤクザの女で、ラスボス感があった」と、エビタニ。その一方で「今作は母親の怨念みたいのが薄まったかも」と印象を率直に述べる。そのほか、ふたりは小夜子の夫役を演じた青木崇高の存在感、オリジナル作から変更された設定に話題がおよび、「香川照之だから異常性が際立っていた」「前作にはブラックユーモアがあった」と、オリジナル版の見どころ、黒沢監督がキャリア初期に手掛けた復讐ものの鑑賞も推奨していた。

トーク全編はAuDee(https://audee.jp/voice/show/55260)で聞くことができる(無料配信中)。次回は、マイケル・マン監督最新作「フェラーリ」を取り上げる。

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