二村ヒトシ&映画.com編集部が猛プッシュ「ミッシング」、𠮷田恵輔監督作の魅力をトーク
2024年6月5日 22:30

TOKYO FMほか全国38のFM局のオーディオコンテンツプラットフォームで、スマートフォンアプリとウェブサイトで楽しめるサービス「AuDee(オーディー)」 と映画.comのコラボ新番組「映画と愛とオトナノハナシ at 半蔵門」。作家でAV監督の二村ヒトシと映画.com編集部エビタニが映画トークを繰り広げる。
今回は「空白」「ヒメアノ~ル」の𠮷田恵輔監督が、石原さとみを主演に迎えてオリジナル脚本で撮りあげたヒューマンドラマ「ミッシング」を取り上げる。
最愛の娘が突然失踪したことにより、娘のためならどんなことでもすると覚悟を決めた母・沙織里(石原)の焦りや怒り、さらにそんな沙織里の姿を報道するメディアや、ネット社会の誹謗中傷と、当事者たちの人間模様を描く。
二村もエビタニもかねてより𠮷田監督作品のファンだと言い、「𠮷田監督の作品にははずれがない。石原さとみさんは、AKB48をやめたばかりの小野恵令奈さんが出ている『さんかく』を見て、𠮷田監督の映画に出たいと思ったそうですね」とトリビアを披露する二村。「『ヒメアノ~ル』は原作もヤバいのですが……監督は何かのインタビューで、性善説ではないけど、もともと悪いということはないという考え方はないと信じていると仰っていた。この『ミッシング』も悪い人が出てこない。普通の人の悪を糾弾する話ではなく、こういうものだよね、ということを描いている」と本作のテーマを語る。
「普段はめったに書かないけど、SNSにも、映画.comのレビュー欄にも感想を書いてしまった」ほど、本作に感銘を受けたというエビタニ。「心をえぐられるけど、口が裂けても私はあの人たちのことがわかるとは言えない。ただ、人の悲しみや辛さを浴びているときに来る、あのセリフ……私たちが彼らの悲しみを作り出している側で、真実をエンタメとして消費してしまっているということを突きつけられた。何か起きることを期待している自分に嫌になった」と吐露。
また、もう一つのテーマとして「真実と報道とは何かということと板挟みになる、という切り取り方もできるので、マスコミの方には見てほしい」と二村。メディアの報道の在り方や、映像作品における編集について、主演の石原さとみをはじめとしたキャスティングの妙など二人の話題は尽きない。
「𠮷田監督は世界的に評価されていい監督だと思う。通俗から離れないのがいいところなのかもしれないけれど、そこが海外で評価されずらいのかも」と、コンスタントに良質なヒット作を発表し続ける𠮷田監督の評価について二村が言及すると、「『神は見返りを求める』なんかは世界的に共通する承認欲求を描いているけれど、キャスティングや物語は日本的なのかも」とエビタニは分析する。
「愛しのアイリーン」「BLUE ブルー」など過去作の見どころも紹介しながら、「『ミッシング』をみて驚いた方は、ぜひほかの作品を配信などで見てほしい」(二村)、「私は『ヒメアノ~ル』のタイトルの出るタイミングが素晴らしいと思います」(エビタニ)と、𠮷田監督作品への愛を爆発させていた。
トーク全編はAuDee(https://audee.jp/voice/show/55260)で聞くことができる(無料配信中)。次回は、人気漫画を新垣結衣と早瀬憩の主演で実写映画化した「違国日記」を取り上げる。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

入国審査
【これめっちゃ面白かった】この2人、空港の入国審査で何時間も尋問される…一体なぜ? 衝撃の結末へ
提供:松竹

またピクサーが大傑作つくったんですか…
【大人がボロボロ泣く感動超大作】両親を失った主人公の再生。そのままの君が好きだよ。
提供:ディズニー

映画界を変える“究極の推し活”がある。
【革命的すぎてヤバい】大好きな俳優と映画を、まさかの方法でとことん応援できる!!
提供:フィリップ証券

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】マジ最高だった!! 究極のスリル、圧倒的な感動、限界突破の興奮!!!
提供:東宝東和

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー