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森山未來主演、近浦啓監督作「大いなる不在」ポスター、追加場面写真公開 エンディングテーマは佐野元春&THE COYOTE BAND「今、何処」

2024年5月17日 18:00

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日本公開前に世界の映画祭で高評価
日本公開前に世界の映画祭で高評価
(C)2023 CREATPS

森山未來が主演し、藤竜也真木よう子原日出子が共演する近浦啓監督作「大いなる不在」のポスタービジュアル、追加場面写真6点が公開された。

本作は2023年9月に開催された第48回トロント国際映画祭のプラットフォーム・コンペティション部門でワールドプレミアを飾ったのち、第71回サン・セバスティアン国際映画祭でコンペティション部門のオフィシャルセレクションに選出。同映画祭史上、日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を藤竜也が受賞するという快挙を成し遂げ、更にはサン・セバスティアンの文化財団「アテネオ・ギプスコアノ」が最も卓越した作品に与えるアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞。そしてアメリカ最古の国際映画祭、第67回サンフランシスコ国際映画祭でもコンペティション部門で最高賞にあたるグローバル・ビジョンアワードを受賞と、その勢いは止まらない。

幼い頃に自分と母を捨てた父が警察に捕まった。報せを受け、卓(たかし)は久しぶりに父の元を訪ねるがそこには認知症で別人のように変わった父の姿があり、父の再婚相手の義母は行方不明になっていた。いったい何があったのか―。森山、藤の圧倒的演技が際立つサスペンスヒューマンドラマ。

ポスタービジュアルでは、認知症で別人のようになった父と、長らく疎遠だった末に再会し、父の二転三転する発言に翻弄される卓の、ふたりの表情が切り取られている。畏怖の念をも抱かせる父親の巨大で圧倒的な存在感を藤が体現し、そこに対峙するかのような森山の視線とともに「あなたは誰だ」というコピーが人間の深淵に触れるかのような印象的なデザインだ。

そして、4名のメインキャストの脇を固める追加キャストである三浦誠己神野三鈴利重剛塚原大助の出演、さらには劇作家・演出家・小説家の市原佐都子/Qの特別出演も発表された。

また、本作のエンディングテーマに、佐野元春&THE COYOTE BANDの最新アルバム「今、何処 (Where Are You Now)」の表題曲「今、何処」が起用されていることも明らかに。10代から佐野元春の楽曲と詩の世界に魅了されてきた近浦監督は、2012年より佐野のライブドキュメンタリー、ミュージックビデオなどを数多く手がけている。「今、何処 (Where Are You Now)」は、佐野元春&THE COYOTE BANDの6作目のアルバムであり、佐野の全キャリアにおいては通算19作目のスタジオ・アルバムだ。このアルバムの最後を締めくくる楽曲「今、何処」で、本作「大いなる不在」もエンディングを迎えることになる。

映画は7月12日からテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。

▼コメント
2022年に九州で撮影された「大いなる不在」は、これまでに世界各国の映画祭を巡ってきました。近浦監督の実体験に着想を得た物語が、監督をはじめとする素晴らしいクルーによって再構築され、じっくりと醸成されていよいよ日本での上映に至る。その丁寧かつ情熱的なプロセスの一環に携われたことを光栄に思います。観客の皆さまにも楽しんでいただければ幸いです。
様々な国で人々の心を揺さぶった近浦さんの作品には、私も撮影中何とも言えない感情が沢山湧き立ちました。
しかし、穏やかな近浦さんや素晴らしいキャストの皆様。
この作品に携われた事をとても嬉しく思います。
皆様に観てもらう事がとても楽しみです
大いなる不在」という映画は、出演者のひとりである私が言うのもおかしな話ですが、とてもミステリアスな作品です。
実は北九州での一か月にわたる撮影が終わった時でさえ、「大いなる不在」がどんな映画になるのか見当もつきませんでした。試写を見ました。説明できない何かに心を揺さぶられました。トロントでもサンセバスチャンでもサンフランシスコでも、国境、言葉、文化の違いを軽々と越えてしまいました。それが何故なのか・・・。日本の劇場でこの映画が皆様とどのような出会いをするのか、胸が高鳴ります。

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