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第77回カンヌ国際映画祭開幕 ディレクター、審査員が#MeToo問題に言及  オリンピック映画も上映予定

2024年5月15日 12:00

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フランスで現地時間の5月14日、第77回カンヌ国際映画祭が開幕した。

今年は開幕前から、映画祭に従事するスタッフたちが労働条件の改善を求めストライキの可能性を仄めかしたり、フランス映画界の#MeToo問題が噴出したりと(ジェラール・ドパルデューが警察から尋問を受けた他、女優ジュディット・ゴドレーシュブノワ・ジャコージャック・ドワイヨン両監督を訴えた以外にも新たな告発が続いている)、暗雲が立ち込めていたが、無事に開幕を迎えた。

開幕前に記者会見を開催した映画祭ディレクターのティエリー・フレモーは、#MeToo問題への理解を示しつつ(これをテーマにしたゴドレーシュの短編が披露される)、映画祭は映画のためにあり作品そのものに光が当たらなくなることは残念と、懸念を示した。

一方、今回審査員長を務める「バービー」のグレタ・ガーウィグ監督は記者会見で、「映画業界の人々が物事を変えようとオープンに話をするのに越したことはないと思う。アメリカの映画業界では、#MeTooムーブメント以来、実質的な変化が起きている。こうした対話をさらに拡大していくことは、重要なことでしょう」と語った。

映画祭におけるもうひとつの大きなトピックは、今年フランスがオリンピック開催国であることに掛けて、オリンピック・デイとも言えるプログラムをもうけたことだろう。21日に、オリンピックをテーマに制作されたドキュメンタリー、「Olympiques! La France des jeux」が上映され、さまざまなスポーツ選手とともに、オリンピックの聖火もレッドカーペットで披露される予定だ。

フランスのカンタン・デュピュー監督がレア・セドゥルイ・ガレルバンサン・ランドンらを配したコメディ「Le Deuxième acte」(アウト・オブ・コンペティション)で開幕した今年は、コンペティションに22本が揃った。もっとも注目を浴びているのは、8年ぶりの新作となるフランシス・フォード・コッポラの「Megalopolis」。コッポラが私財を注ぎ込んで制作した近未来SFで、アダム・ドライバーが主演を務める。

またヨルゴス・ランティモスが再びエマ・ストーンと組んだ「憐れみの3章」、トランプ大統領を描いたアリ・アッバシの「The Apprentice」、ジャック・オーディアールセレーナ・ゴメスを起用したミュージカル、カンヌのコンペティションは6年ぶりとなるジャ・ジャンクーデビッド・クローネンバーグポール・シュレイダーの新作など豪華なメンツが並ぶ。

ちなみにシュレイダーとコッポラは、今年のカンヌの公式ポスターに使われた「八月の狂詩曲」の黒澤明監督のファンであり、栄誉パルムドールを与えられるジョージ・ルーカスは黒澤監督の「デルス・ウザーラ」のプロデューサーで、コッポラ監督とも盟友という、黒澤監督をめぐる繋がりがある。

グレタ・ガーウィグを囲む今年の審査員メンバーは、リリー・グラッドストーンエバ・グリーンオマール・シーピエルフランチェスコ・ファビーノら俳優に加え、脚本家でヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督のパートナーでもあるエブル・ジェイラン、レバノンの監督、女優のナディーヌ・ラバキ、「雪山の絆」のJ・A・バヨナ監督、そして日本から是枝裕和監督が名を連ねる。

彼らがどんな作品に軍配をもたらすかは、5月25日の閉幕セレモニーで発表される。(佐藤久理子)

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