八月の狂詩曲(ラプソディー)
劇場公開日 1991年5月25日
解説
村田喜代子原作『鍋の中』を映像化した反核映画。長崎はとある片田舎。かつて原爆を体験した老婆・鉦のもとに、夏休みを過ごすために都会から4人の孫がやってきた。孫たちは田舎生活を退屈に感じながらも、長崎の街に残された戦争の傷跡や鉦が話す昔話を聞くうちに、戦争に対する考えを深めていく。やがてハワイから鉦の甥にあたるクラークがやって来て……。クラーク役にリチャード・ギアを起用し話題を呼んだ作品。
1990年製作/98分/日本・アメリカ合作
配給:松竹
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2022年8月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
長崎県にあるおばあちゃんの家で夏休みを過ごす4人の孫。彼らの親、つまりおばあちゃんの息子と娘は、ハワイに移住して財を成したおばあちゃんの兄錫二郎を訪ねていた。病床の錫二郎は、妹であるおばあちゃんに一目会うことを切に願っていた。
孫達は、「アメカジ」と呼ぶのか、アメリカ柄?のTシャツをまとって戦争とは無縁の雰囲気を出しつつも、唐突に長崎観光を始め、原爆で亡くなった祖父に想いを馳せる。
夫をピカで亡くした時は2人目を妊娠中だったおばあちゃん。河童と話したことがあり、不味い料理を有り難く頂き、不思議な思い出話を優しく語る。薄くなった髪を束ね、呪文のようなお経を唱え、丸くなった背中は神秘的なオーラを放つ。日焼けして小さく萎んだお身体で、どれだけの苦難を乗り越えて来たのだろう。孫から見た「おばあちゃん」の謎めいた存在感はよく表現されていました。山々の間から見たピカは、恐ろしい目のようだったなんて、経験者しか語れないでしょう。
黒アリが群がる「野中のばら」。
赤い薔薇の花言葉は、愛、情熱、美。
「心中した」2本の杉の周囲にも赤い花が咲き乱れていた。
その蜜は、誰もが求める幸せか。
おばあちゃんも薔薇なのか?
子供と孫達も黒アリのように、おばあちゃんの持つ慈愛と叡智を目指して?、ピカの如き嵐の中を駆け抜ける…🌀
渡米を勧めるべくしたためた母親宛ての手紙に、「おばあちゃん」と書くだろうか。孫が代理で読むと想定しても、普通はお母様とかお母さんと書くのではないか。その他にも不自然だなぁと感じる点は枚挙にいとまがありません。私のような凡人には、巨匠の意図が難し過ぎるだけかも知れませんが。
Richard Gereはなんと日本人とアメリカ人のハーフという役。日本語がお上手でびっくりでした。
2021年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
長崎に住む老女(村瀬幸子)の兄がハワイで成功しており、病床についているため会いたいという。
とりあえず子どもたちが会いに行くが、老女は夫の命日である8月9日を過ぎてから行くという。
そして甥である兄の息子(リチャード・ギア)が長崎にやってくる。
建前でなく、本音で描くとこうなる。
今更初見。
夏休みに区民会館で見た昭和反戦映画の如き古臭さと説教臭さ。
老婆の反戦は怪談めく、というのはまあ新味かな。
大林風の黒澤映画。
修行の為に見る類い。
長崎の原子爆弾。黒澤明監督の映画。
原爆犠牲者の老兄弟がアメリカに渡り、その兄弟の息子役にリチャードギアを迎え、原爆という犯罪を反省する息子。
久しく会えてない兄弟がずっと入院。原爆の日(旦那の命日)を過ぎてから病床のアニメに逢いに行く予定だったが、間に合わず亡くなってしまう。
戦争がいかに愚かしい事なのか考えさせられる。
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