劇場公開日 2024年9月6日 PROMOTION

夏目アラタの結婚 : 特集

2024年8月26日更新

【この結婚アリ?ナシ?】初プロポーズの相手は、
連続殺人事件の死刑囚! 異常者 VS 異常者による、
ゾクゾクする“毎日たった20分”の騙し合い。
あなたの予想を大胆に裏切る、狂おしい衝撃作!

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私たちはなぜ映画を観るのか? それは予想の範疇をひょいっと超える異常な人々を目撃し、日常では到底味わえない刺激を心ゆくまで感じたいからだ。

9月6日から公開される「夏目アラタの結婚」は、“死刑囚と0日結婚する主人公”をはじめ、一般常識からは“異常”とも言える登場人物が次々と登場し、強烈な爪痕をスクリーンに残しまくっていく。

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観てはいけないものを観ているような、後ろ暗い背徳感と、派手に響くようなショックに満ちた強刺激作……ゆえに、少しでも“ヒリついた何か”を感じた人に、なんとしてもオススメしたい一本。

あなたはこの結婚、アリか?ナシか? あらゆる予定に優先して鑑賞チケットを求めるべき理由を、ここに記そう。


【体験したことのない“刺激200%”】異常者VS異常者
その先の衝撃の“告白”に、あなたはきっと狂わされる

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キャラクターの異常性。サスペンスフルな駆け引き。“告白”からさらに面白くなる怒涛の展開。時間を追うごとにズブズブと引き込まれていく、本作の魔力を詳らかにする。


[刺激①:異常者 VS 異常者]
3人の男をバラバラにして殺害した死刑囚 VS その死刑囚に初対面でプロポーズする児童相談所職員
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“品川ピエロ”の異名で知られ、日本中を震え上がらせた連続バラバラ殺人事件の犯人・品川真珠(演:黒島結菜)。死刑囚として収監されている22歳の真珠のもとを訪れた、元ヤンキーで児童相談所の職員・夏目アラタ(演:柳楽優弥)は、初対面で「俺と結婚しよう」と申し出る――。

本作の登場人物は(いい意味でも悪い意味でも)異常性を帯びている。それも1人ではなく、ほぼ全員が多かれ少なかれ異常であり、全員がぶつかり合い火花を散らし、観客を狂気で飲み込んでいく。ここが非常に面白い。

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原作は「展開がすごすぎる」と話題になり、累計発行部数260万部を記録した乃木坂太郎氏による大ヒット漫画。監督は伝説的傑作シリーズ「TRICK」「SPEC」を生み出し、近年は「ファーストラヴ」「十二人の死にたい子どもたち」「人魚の眠る家」など鋭利な高評価作を手掛けた鬼才・堤幸彦――。

予告編を観れば、魅力をさらにダイレクトに感じ取れるだろう。


【予告編】このあと俺は、死刑囚と結婚する。

[刺激②:“毎日1回20分”駆け引きがエグい面白い]
主人公は“消えた首”を探したい。死刑囚の思考はまったく読めない。
20分間の“超制限された”面会室での心理戦に、観客は頭から爪先までのめり込む
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異常者のぶつかり合いだけでも面白いが、本作は“心理戦”も素晴らしい。なぜアラタは死刑囚にプロポーズしたのか? 被害者の遺族に頼まれ“犯人を信頼させ「消えた首の在り処」を告白させる”ためだ。

消えた遺体の場所を知るのは真珠だけ。アラタは死刑囚との交流を内心嫌がりながらも、首を見つけるべく面会を続け、白タキシードで婚姻届を持参する。一方の真珠は、嬉しそうに「好きだよ、アラタ」などと愛の言葉をささやくが、果たして本心なのか……?

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そしてアラタと真珠が会えるのは面会室だけ。しかも1回あたり20分の制限付き。毎日1回20分、2人はアクリル板越しに顔を突き合わせ、「首はどこ? 真珠の目的は何?」と互いの腹を探るのである。そしてその20分間も真珠が「もう終わり、ここまで」と立ち去ってしまったら終わる――。

この究極の駆け引きが本当にスリリングで、興奮が1分ごとに2倍、3倍とどんどん膨れ上がっていく。やがてアラタは、死刑囚・品川真珠に共感するようになり……? 観客も映画の世界にズンズンとのめり込み、“日本一ヤバい死刑囚の頭のなか”を体感する――。


[刺激③:でも“ある告白”にあなたは裏切られる]
「ボク誰も殺してないんだ」ここからがさらに面白い――日本中を震撼させる2人の結婚から、生死をかけた“真相ゲーム”が開幕する
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心理戦のその先に、さらなる面白さが待っているからこの映画はエグい。

面会を続けるアラタは、真珠の刻一刻と変わるテンションと言動に惑わされつつ、驚がくの告白を耳にする。「ボク……」



真珠は誰も殺していない? なぜニヤリと笑う? 本当なのか? 嘘ならば何が狙い? 真珠の裁判が始まる。2人の結婚とこの告白は、日本中を震撼させる<真相(シーソー)ゲーム>の始まりに過ぎなかった……。

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原作漫画の唸るような怒涛の展開は、映画にもエッセンスとしてふんだんに盛り込まれているからたまらない。序盤、中盤、終盤と切れ目なく「これでもか」と畳み掛ける異常事態。あなたの予想は大胆に、鮮やかに、そして切なく裏切られる――。

結末はぜひとも映画館で確かめてほしい。


【全員“狂人”】柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、
そして佐藤二朗…実力派キャスト狂演に全身がゾクゾク

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次なるポイントはキャストの演技。観れば血が凍り、その直後に沸騰するような“熱演”を見せた面々にフォーカスしよう。


[“唯一無二の狂気の爆発”柳楽優弥]
「ガンニバル」など一線を越えた演技が世界を魅了する彼が、ついに“喰われる”ときが来た!?
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是枝裕和監督作「誰も知らない」に出演し、14歳でカンヌ国際映画祭の主演男優賞に輝く快挙(2004年当時の史上最年少記録)を成し遂げた柳楽優弥。

近年は「ディストラクション・ベイビーズ」ほか、「ガンニバル」などで“怒りや狂気が爆発する”熱演を見せ、世界中をその演技力で圧倒し続けている。

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「夏目アラタの結婚」でも面目躍如の“フルパワー”が観られるが……本作はそう簡単には支配できない! クセしかないキャラクターたちがバンバン襲いかかるので、「圧倒し続けてきた柳楽優弥」に、ついに「喰われる」瞬間が訪れる――!?


[“物語を喰う者”黒島結菜]
映画史に残る強烈サイコパス爆誕!? 光のない瞳、秒ごとに変わるテンション、底知れない恐ろしさ
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NHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」に主演し、幅広い世代から絶大な支持を受ける黒島結菜

本作では予測不能な狂気を撒き散らす超難役を演じきった。

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品川真珠は、逮捕時には狂気のピエロ姿。しかしアラタの前に現れたのは、裁判の傍聴人も「か、かわいい」と驚くほどの可憐な女性。

見た目に惹かれるものの、会うたびに言動が支離滅裂に変化したり、人を傷つけ翻弄することをなんとも思わない倫理観の欠如などがみてとれ、冷水を浴びせられたようにゾッとする。

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柳楽優弥と黒島結菜といえば「アオイホノオ」での無邪気な共演が印象深い。が、本作の2人の演技バトルには、龍と虎の死闘を連想した……迫力たっぷりで胃袋の裏に冷たい汗がツツーと伝う。必見だ。


[“唯一まともそう”な中川大志]
真珠の無罪を勝ち取ろうとする弁護士…だが、この男もよく考えたら“なんか怖い”
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「家政婦のミタ」の長男役で一躍注目を集め、ルックスもさることながら質実剛健の演技力で日本映画界に欠かせない存在となった中川大志。本作では、真珠の弁護士・宮前光一に扮している。

宮前は真珠の無罪や死刑回避を勝ち取ろうと奮闘する……が、使命感に燃えているというか、その爛々と輝く瞳には“職業的情熱”以上の何かを感じずにはいられない。一見してまともそうだが、よく考えると恐ろしくなってくる、そんな稀有なキャラクターである。

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ちなみに筆者は、2021年の彼の主演作「砕け散るところを見せてあげる」が非常に好き。同作で中川は“映画の神がほほ笑んだ”かのような名演を見せていたが、「夏目アラタの結婚」でも得も言われぬ存在感を発揮している。


[“この男に自爆、誘爆、ご用心”佐藤二朗]
もはや神業演技 この“コミカル通り越して不気味”を観るだけで、鑑賞料金の価値がある
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佐藤二朗、説明不要。“死刑囚アイテムコレクターの男”という、完全にどうかしている役どころに挑んだ。

どちらかと言うと「いつものコミカルな佐藤二朗」なのだが、このストーリーと演出のなかに投入されると、コミカルさがグラデーションのように不気味へと変化していく……もはや神業級の演技にため息すら出る。

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そしてこの男、どうやら複数人の死刑囚と定期的に面会しているようで、そうする理由を語るシーンがあるが、「こいつが一番狂ってるんじゃ……?」と思ってしまう。その表情、得体のしれない仕草を観るだけでも、鑑賞料金の価値があると断言できる。


【実際に観た感想】あまりに尖った体験に口あんぐり…
自分が死刑囚と結婚し、思考が繋がる体感型映画だった

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記事の最後に、語りきれていない「ここすげえ好きだった」をレビューしていこう。


●筆者紹介
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●あなたは死刑囚と結婚できる? 気づいたら自分に置き換えてしまい、極度に没入してしまった
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「死刑囚との結婚」と聞くと、「面白そうな展開」とは思いながらも、心のどこかで「自分とは縁遠いかも」と感じていないだろうか? しかし本作は「自分が死刑囚と結婚したら?」と考えてみると一段も二段も“進化”し、真珠のようにまったく別の表情(かお)を見せる。

というか、あまりの没入感ゆえ、意識するしないにかかわらず「この結婚はアリ?ナシ?」と自分ごと化してしまうのだ。身近で想像しやすい出来事である“結婚”に、相手が死刑囚という“壮絶な意外性”が組み合わさることで、こんなに興味深いギャップが生まれ、こんなに面白さが膨れ上がっていくのかとひたすら恐れ入った。

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また、「真珠とアラタ=面会室の向こうとこちら」というモチーフもお見事。2人は結婚するものの、心理的な壁だけでなく、指一本触れられない“物理的な壁”で引き裂かれている。このことが終盤の展開をドラマチックに盛り上げ、言葉にならない感動を引き起こすから、堤幸彦ら製作陣の巧みなストーリーテリングにも感服の一言だった。


●個人的最大の衝撃は、死刑囚の思考にダイブし共感し、ゾッとする驚天動地の映像体験…とにかくぶっ飛んだ
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ここが一番言いたいことなのだが、筆者は本作の大きな特徴は「死刑囚の思考に入り込む」だと考えている。

面会シーンはアラタの一人称視点のカメラワークが多用されている。つまりスクリーンいっぱいに「真正面から見据える真珠」が映り、耳には真珠とアラタの会話が飛び込んでくる。

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この演出により、自分がリアルに「面会室で死刑囚と向き合っている」感覚に陥り、彼女の思考がダイレクトに流れ込んでくる感覚も覚えた。そうして真珠との面会を重ね、事件前の彼女の境遇を聞き出すうちに、いつしか自分はこう考えるようになっていた。

「ああ、真珠のその気持ち、わかるな」

その瞬間、ゾクゾクゾクゾクゾク……。

強烈な設定に目を奪われがちだが、実は本作は鬼のような体感型エンタテインメント。観客を死刑囚の脳内へダイブさせるなんて、最近の映画では記憶にない。明らかに異なる映画体験に、さまざまな新作を観まくってきた筆者も度肝を抜かれた。

ぜひとも“ここ”をご堪能あれ。きっと、あなたにもぶっ飛んでもらえるはずだ。

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インタビュー

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