佐藤寛太が5役を演じ分け! 松居大悟監督新作「不死身ラヴァーズ」場面写真公開
2024年4月8日 09:00
構想10年「諦めることができなかった」と松居監督を魅了した高木ユーナ氏の漫画「不死身ラヴァーズ」が原作。連載時から「今までに読んだことがないジャンル」と話題になった漫画が、松居監督ならではの手腕で、切ない想いが交差する無防備な恋愛映画に仕上がっている。主演は見上愛。佐藤寛太、青木柚、前田敦子、神野三鈴らが共演。
長谷部りのが“運命の相手”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から忽然と消えてしてしまう甲野じゅん。二人は人生の中で何度も出会い、その度にりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが“消える”という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が奇跡の結末を起こす。
公開された場面写真は、長谷部りのが、運命の相手だと信じるさまざまな甲野じゅんの姿。劇中で何度も姿を変えて、りのの前に現れる。中学生の、思春期ならではの尖った表情から、ギターを抱え、サブカルな雰囲気漂う姿、車椅子に乗った青年の姿やクリーニング屋で見せる朗らかな表情まで、佐藤が見事に演じ分けている。
注目は大粒の涙をこぼしながら不穏な表情で見つめる大学生のじゅん。その姿には一体どんな心理が隠れているのか、今作の物語が大きく動く、キーになる場面写真だ。
佐藤は5人の演じ分けについて、「自分がもしこう進んでいたら、こうなっているのかな、という延長で役を作っていった」「演じていて割と不安になってしまいがちな役だった」と明かす。松居監督ともコミュニケーションを重ね、「演じてみて、大きく『違う』と言われたこともなく、割と自由に任せてもらった印象です。ちゃんと見ていてくれているんだというような、安心感を常に与えてくれました」と語る。さらに「りのから来るエネルギーがすごいから、あまり小難しく考えるよりも、彼女とその日をどう向き合うかを大切にしました」と見上との共演を振り返っている。
さらに完成した作品についての自身の演技は「あまりにも素で“自分”過ぎたのかな?とにかくもうダサいし、『このアドリブつまんねえよ、お前』とか思いながら。いつも自分の芝居を反省しながら観る部分はありますが、いつもよりも自分過ぎたんでしょうね」と本音を吐露している。5月10日からテアトル新宿ほか全国公開。
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