【第96回アカデミー賞】「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞!山崎貴はキューブリック以来55年ぶり史上2人目の受賞監督に
2024年3月11日 09:48

第96回アカデミー賞(2024)の授賞式が3月10日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビーシアターで行われ、山崎貴監督作「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞した。同賞を邦画・アジア映画が受賞した実績はなく、史上初の快挙。また、長い歴史を持つアカデミー賞の中で、監督として視覚効果賞を受賞したのは「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリックのみ。山崎監督は55年ぶり、史上2人目の受賞監督となった。
山崎監督は、「40年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアをスタートさせた私にとって、この場所は望む事すら想像しなかった場所でした。ノミネートの瞬間、私たちはまさにロッキー・バルボアでした。強大なライバルたちの前でリングに立たせてもらえた事はすでに奇跡でした。しかし私たちは今ここにいます。この場所から遠く離れたところでVFXを志しているみんな! ハリウッドが君たちにも挑戦権があることを証明してくれたよ! 最後にスタッフキャストを代表して、去年失った我々のプロデューサー、阿部秀司さんに言いたいです。『俺たちはやったよ!』と。ありがとうございました!」と喜びをかみ締めた。
「ゴジラ-1.0」は、日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目。舞台は戦後の日本。戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。日本での大ヒットだけでなく、北米でもゴジラ旋風を巻き起こし、既に全世界興行収入は1億ドルを突破している。

視覚効果賞は、その年に公開された映画のなかで、最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる。過去には「スター・ウォーズ」「タイタニック」「アバター」などが受賞してきた。特撮で多くの映画ファンを喜ばせてきた東宝にとっては、まさに悲願の受賞といえる。
下馬評は、ギャレス・エドワーズ監督の「ザ・クリエイター 創造者」が圧倒的優位だった。視覚効果協会(VES)の組合員が選考する第22回VES賞でも、写実的長編映画視覚効果賞を含む5部門を制していただけに、大逆転での受賞となった。
第96回アカデミー賞視覚効果賞では、「ザ・クリエイター 創造者」「ミッション:インポッシブル デッド・レコニング PART ONE」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」「ナポレオン」と一緒にノミネートされていた。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ブラックバッグ
【大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下】全感覚を研ぎ澄ませろ――ネタバレ厳禁の超一級サスペンス
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

ラスト・ブレス
【“地球で最も危険な仕事”の驚がく実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

ハンサム・ガイズ
【すっげぇ楽しい超刺激作】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

トロン:アレス
【映画を変える“伝説の映画”】「アバター」「マトリックス」など数々の傑作は、「トロン」がなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント